かかあ天下が引き継ぐ伝統の味
バンディ塩原

「名物かあちゃん」こと、塩原富子さん（76）が仕切る店におじゃましました。店内は女性スタッフばかり。みなさん元気いっぱいでした。

「ご飯類で一番人気」のソースカツ丼を頼みます。店の料理は富子さんの姑さんで、亡きタイさんが作り上げました。80歳で黒檜山頂に登った活発でハイカラな女性だったとか。かかあ天下ですね。

ソースカツ丼も大沼周辺で最初に出しました。「旨くて腹いっぱいになる」とバイクのツーリング仲間に口コミで広がり、人気になったそうです。

昭和な丼の蓋を開けると、プーンとソースのいい匂い。厚めのカツが３個乗っています。柔らかいヒレ。群馬県産の豚肉を使用しています。ラードではなく、サラダ油で揚げていて、しつこさを感じません。タイさん秘伝のタレがカツにもご飯にも染みて、ガツガツいけます。

小鉢のピリ辛コンニャクは手作り。歯応えといい、味の深みといい、市販品とはまったく別物です。煮込みおでんや味噌おでんでも提供されます。デザートにいいですね。

レンタルボートやモーターボート、ワカサギ釣りのレンタルも手掛けています。

大沼のワカサギは餌が豊富にあるため、丸々太って美味しいけど、そのために釣りにくいと定評があります。「この冬、急に釣りが上手になったので、しばらくは冷凍した天然物を出せます」と息子の弘隆さん。ワカサギフライもぜひ楽しみましょう。