パーラーレストラン モモヤ
ローストポーク丼でV2を

豚肉料理の「Ｔ－１グランプリ」、2019年に「tontonナポリタン」で悲願の王者に輝きました。正式開催となる３年ぶりの今回、さらにパワ－アップした新メニューで虎視眈々と連覇を狙います。

「よーいt”on」は「よーいどん」と読みます。県産豚肉の肩ロースを低温調理でローストポークにした丼。手間のかかる調理法、店で一番高い価格設定に連覇への並々ならぬ意気込みを感じました。

きれいなバラの花びらのよう。真ん中に窪みを付け、別皿の生卵を落とします。卵は勢多農高の生徒が授業で飼育した卵だそうです。

タレも別皿で来ます。ラーメン用のチャーシューに漬け込んだ醤油ベース。適宜回しかけて木のスプーンでいただきます。金属より舌に優しく、味わい深い。細やかな気配りですね。

肉は素晴らしく柔らかく、甘みを感じます。薬味はワサビと柚子胡椒。これはいい。脂身をさっぱりさせてくれます。

こちらのサラダはドレッシングに醤油をかけるのがお約束。スープはワカメです。全体に統一感があり、試行錯誤を重ねたことが伺えます。

うれしいおまけは「ころとんアイス」。このメニューのために新たに考案したとか。美味しくて、楽しいお膳でした。

ナポリタンやオムライスなど、とんとんとtontonメニューを出します。「新メニューを作らなくちゃと追い込まれるので、T―1はいい励みになります」。宿題を与えられてうれしそうな３代目の日詰有実さんです。