そば平
ロースかヒレか ご注文はどっち

卵でとじた１番人気の「カツ丼の定食」はロースを使います。T-1グランプリはヒレの「ソースかつ丼の定食」で勝負。食べ比べると、「カツ」と「かつ」の違いが分かる気がします。

丸いヒレかつが丼にドーンと３枚。大きさといい厚さといい豪華ですね。中央が厚いかつをガブリ。柔らかさは感激ものです。

そして、まろやかな味も。洋食屋さんのそれと決定的に違うのは出汁を加えていることでしょう。日本人が慣れ親しんだ鰹節の旨味が西洋のソースと合体してふくよかな味となります。

「カツ」は力強く豪快、「かつ」は優しく繊細。そんな感じがします。

タレはご飯にも適度にかかっていて、最後まで美味しくいただけます。こういう気配りがいいな。

定食は蕎麦、うどんの冷・温を選べます。北海道幌加内産の玄ソバを石臼で自家製粉するこだわりの店。蕎麦しか食べたことがなかったのですが、今回は温かいうどんを試してみます。

揚げ玉入りのたぬきでした。中太の麺はコシがしっかりしています。これは冷たい麺を温かい汁で食べるのに合いそう。「つけ麺担々麺や肉汁うどんもよく出ます」と店員さんが教えてくれました。

「町の蕎麦屋さんのブラッシュアップ」を目指している２代目の松井政和さん。「お腹いっぱいになっていただけましたか」とわざわざ挨拶に来ていただきました。はい、もう満腹、満足です。