和食遊処 椿家本店
柔らかなヒレカツを特製ソースで

琴の音が流れる和モダンな店で、至福のお昼をいただきます。注文はT-1グランプリ用の「麦豚やわらかソースカツ丼」。食堂や蕎麦屋さんの定番メニューをどう仕上げるか、楽しみです。

ソースカツ丼を取り巻くようにサラダ、小鉢、味噌汁と香の物が配膳されています。タルタルソースのような「ふわトロ玉子」も添えられ、どうやらこれがインパクトプレーヤーのようです。

カツは柔らかさにこだわった麦豚のヒレ。円柱状の塊を一本丸ごと揚げ、４等分に厚切りします。真ん中はほんのりピンク色。最高の揚げ加減ですね。

ソースは隠し味に赤味噌を加えているそうです。１個目のカツはそのまま。肉は素晴らしく柔らかい。２㌢近くあるカツが難なく嚙み切れます。赤味噌がソースカツを和食に引き寄せてくれます。

２個目は玉子を付けて。マヨネーズでまろやかな味わいになり、今度は洋食に変わります。丼の中で和と洋が綱引きしているようです。

カツの下に敷かれたキャベツの千切りが油とソースを吸い、刻み海苔とともにご飯と食べると、これが旨い。丼の底にもソースが掛かっていて、最後までいい塩梅で食べられました。

味噌汁や小鉢の切り干し大根もいいお味。しっかり仕事をしているのが分かりますね。

第６回T-1グランプリを制した「麦豚とキノコのくわ焼き丼御膳」は相変わらずの人気。川原店で提供している「麦豚カレー肉味噌まぜうどん」とともに２度目の頂点を狙っています。