gourmet
食べたい
ざる中華が酸辣冷麵に変化
「100円ラーメン」で人気を集めた店。高校時代、お世話になりました。いまもお得なセットが充実し通しで営業しているため、お客さんが一日中います。
異常な暑さですね。店で唯一の冷たいメニュー、夏季限定の「つけ麺の冷たい汁」をチャーハンとのセットでいただきます。
御年83歳の堀越とみ江さんが麺を茹で始めると、長男の進さんがチャーハンの鍋を振ります。長年の親子の阿吽の呼吸でしょう。
つけ麺の具は茹でモヤシのみ。麺に刻み海苔がかかっただけと極めてシンプル。でも、これがいいんです。
麺は平打ちの中細縮れで手打ち風。冷たい汁に付けて、ざるそばのように啜ります。
後半はラー油を下に沈殿している唐辛子ごと大量に入れます。酢もたっぷり投入。大人しいざる中華が刺激的な酸辣冷麺に変化します。
チャーハンもシンプルですよ。卵とナルト、紫タマネギが入った「三目チャーハン」。チャーシューはあったかな。でも、それでいいんです。
油はあまり入れず、それでいてパラパラ。鍋使いの妙でしょう。しっかり1人前も軽く完食しました。
三世代で老舗の暖簾を守る
1962(昭和37)年開店の老舗。ラーメン、ギョーザ、ライスをすべて50円にして「50円ハウス」と親しまれた時期もありました。
「体にガタがきちゃって大変だよ」と愚痴るとみ江さん。それでも「夜のお客さんが戻ってくれて、うれしい。挽回しなくちゃね」と気合十分です。
夕方からは孫夫妻が厨房を仕切るそうで、「いい後継者がいてよかったですね」と声を掛けると、「どうだかね」と言いながら満足そうな笑みを浮かべました。
店舗情報
前橋飯店
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- 027-234-0807
住所 | 前橋市千代田町5-5-2 |
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営業時間 | 11時~24時30分(土曜、日曜は25時30分) |
定休日 | 月曜、火曜 |