THA HAPPY CURRY（ザ・ハッピー・カリー）
3日間手間ひまかける渾身のルー

カレー王国・札幌市出身のオーナー、森明広さんが昨年12月にオープンしたスリランカカレーの店。なぜ、スリランカなのか、と聞いたところ、「スリランカ人の友人が、『ママのつくる味にそっくり』と言ったから」だそう。期待できます。

黄色いターメリックライスの上に、もっちりとしたルーが乗っています。材料は国産合い挽き肉、玉ネギ、3種類の豆と10種類以上のスパイス。水は一切加えず、3日間かけて火入れ、寝かせを繰り返すのだとか。見た目にも、素材がギュッと濃縮されている感じ。

口に入れると、まず、玉ネギの甘みを感じ、次の瞬間、複雑なスパイスの味わいが広がります。それを包み込むターメリックライス。これが白米だったら、多分、ルーに負けてしまうでしょう。それほどルーが力強い。意味のあるターメリックライスですね。

目玉焼きや焦がしチーズをトッピングしたメニューもありますが、まずは原点の「カリー ダルキーマ」を味わうのがオススメ。食べれば食べるほど、美味しく感じる不思議なカレーです。スリランカの「tarlton」社の、香り豊かなセイロン茶と素晴らしく合います。

小麦粉を一切使っていないので、小麦アレルギーの人でも大丈夫。合い挽き肉の代わりに大豆ミートを使ったヴィーガンカレーもあります。多くの人に寄り添う、体に優しいカレーですね。

テイクアウトにも力を入れていて、お鍋持参だと30円引き。まちなかのカレーの名店「ポンチ」もお鍋持参でルーを買いに行けますが、こちらもそんなお店。庶民的でいいですね。

店内には前橋在住のアーティスト・ジル田中氏の壁画がおしゃれな雰囲気を醸し出しています。