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【冷やしラーメン食べたい▶総集編1】
冷やし中華じゃないよ

2025.06.24

【冷やしラーメン食べたい▶総集編1】
冷やし中華じゃないよ

 冷やしラーメンが大好きです。「そうそう、美味しいよね、キュウリと錦糸卵とハムの細切りが乗っていて…」。違う、違う、それは冷やし中華。そうではなくて、スープも麺も冷たいラーメン。フェーン現象で夏の暑さが厳しい山形市が発祥とされていますが、暑さなら前橋市も負けていません。最近、冷やしラーメンを提供する店がじわり増加。新たな前橋名物になりそうです。

強いコシ、爽快なスープ

 夏限定の店がほとんどの中、赤城南面にある「お食事処 藤正」は1年中、メニューにあります。魚介系が主体の出汁に醤油ベースのカエシを合わせ、ほんのりユズが香る清らかな味です。麺は極細のストレート。コシが強く、喉越しも抜群です。まぐろ丼などとのセットは種類が豊富です。

▲藤正のセット。ラーメンや冷やし中華、蕎麦、うどんも

 「冷製冷やしラーメン」ととことん「冷」にこだわるのは「らーめん手打 ほそ乃」。丼からキンキンに冷えています。鶏ガラと魚介系で取ったスープに鶏油(チーユ)を加えることですっきりとコクを両立させています。独特の平打ち麺も冷やしによく合います。

▲ほそ乃の麺はリングイネのよう

 低温調理でレア状に仕上げた大きなチャーシューとたっぷりの夏野菜で麺が見えない「冷やしそば」は「地鶏ラーメン とりじ」の夏季限定。手揉み風の縮れのある平打ち麺は麺好きを唸らせます。

▲とりじの麺は手揉み風の平打ち

2025年の新商品、穴場の店

 「ばりきやFC前橋関根店」の「冷やしラーメン」は今年、新タイプに変わったそうです。メンマ、キクラゲ、味玉、海苔が乗り、鶏ガラと魚介系のWスープに仕上げにリンゴ酢が加わるとか。

▲昨年までの冷やしラーメン。どう変わったか

 えっ、こんな場所にあるの?と思わせるのは「カインズキッチン前橋みなみモール店」。「冷やし和風ラーメン」の透き通ったスープは油脂が浮かびません。420円とは驚きの価格です。

▲カインズのセット。ソースカツ丼など3種類

味噌や担々麺も冷やしで

 ここまではすべて醤油ベースでしたが、他の味もあります。

 群馬県庁近くの「支那そば 前橋城」は「辛冷やし味噌」がお薦め。辛くないのもありますが、料金は同じで断然こちらがいいですね。特製ラー油が浮いたスープに真っ赤な一味。地獄の池のようです。

▲辛冷やしとミニもつ煮丼のセット(前橋城)

 豚糸(ルースー)チャーハンで超人気の「喜久屋食堂」は「豚糸冷やし麺」があります。ゴマダレの冷やし中華です。もちろん、主役は豚糸。脇役のキュウリとトマトが夏を演出します。

▲喜久屋の冷やしにラー油をたっぷり

 「麺や たんきち」では「冷やし担々麺」をいただきましょう。深煎りしたゴマをベースにしたコクと旨味が強いクリーミーなスープは通常の担々麵よりやや甘め。具は豚肉のそぼろに白ネギだけ。このシンプルさがいいですね。

▲たんきちの冷やし担々麵。ストレートの細麺です

 ※商品内容、価格、営業時間などは取材時のデータです。変更になっていることもあります。