gourmet
食べたい
ゴマダレにラー油をかけて
「Mね」「Lお願いします」。そんな符丁で通ります。なんせ、注文の9割は看板メニューである「豚糸チャーハン」ですから。「豚糸」と書いて「ルースー」と呼びます。商標登録だとか。
「Mですか、Lにしますか」とせわしく問う店員さんに「豚糸冷やし麺を」と至って冷静に答えます。「その手があったか」とざわつく店内。涼しい顔で常連さん感を匂わせます。嫌な客だな、われながら。
やってきました。ゴマダレの冷やし中華です。もちろん、主役は豚糸。脇役のキュウリとトマトが夏を演出します。氷も入っています。
スープはやや甘め。これも夏向きです。が、これにラー油を回し掛け、自分好みの甘辛口にします。こういう自由さが町中華のいいところでしょう。
冷水で締めた中細のストレート麵は喉越しよく、するする啜れます。単独でもいいですが、豚糸とキュウリとともにゴマダレをたっぷり付けて食べるのが正しい。トマトは口直しにします。
豚糸もしっかり冷やされて、白髪ネギが乗っています。これがまた、いい働きをします。スープにはショウガも入っているでしょうか。爽やかさと体を冷やさない効果がありますね。
餡かけのタンメンもあります
豚糸はチャーハンが基本ですが、タンメンもあります。餡かけになっていて冬はもちろん、夏も結構な人気です。
豚糸は「県都前橋 生糸の市(まち)」から発案したと聞きました。豚肉をはじめ食材はほとんど群馬県産。店主さんの郷土愛を感じます。
店舗情報
喜久屋食堂
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- 027-221-2996
住所 | 前橋市文京町3-21-18 |
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営業時間 | 1時~15時、17時~20時 |
定休日 | 月曜、火曜(月曜が祝日の場合は営業) |