前橋名物「片原饅頭」が復活　
広瀬川サンワパーキング１階に長蛇の列　

店舗に近づくと麹の匂いが立ち込める。一つひとつ職人が手作りし、無添加で仕上げる片原饅頭は、前橋市民のソウルフード。復活させたのは「株式会社片原饅頭」社長の星野聡志さん。

本営業は10月３日を予定し、現在は試験営業として、火、木、土曜の10時から売り切れ仕舞で店を開いている。１個200円。試験営業期間は6個入りの箱売り（1250円）のみで、１人限定１箱。

新店舗は白を基調にしたシンプルなインテリア。ロゴやパッケージも現代風にデザインされている。

ショーケースに饅頭が飾られ、奥の厨房から出来立てを用意するシステム。

片原饅頭は前橋市のまちなかで、1832（天保３）年創業の「片原饅頭志満（しま）屋本店」が製造販売していた。後継者不足のため、1996年に閉店し、多くの市民から惜しまれた。

その後、元競輪選手の福島正幸さんが志満屋本店の職人頭だった男性から製造の指導を受け、2012年に「片原饅頭」を商標登録。西片貝町で「片原饅頭 前ばし万十屋」として販売していた。しかし2020年11月に後継者不足のため閉店。

それから３年、市民が待ち望んでいた味が復活した。