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「片原饅頭」3年ぶり復活
10月3日から本格営業

2023.09.27

「片原饅頭」3年ぶり復活
10月3日から本格営業

前橋名物の酒まんじゅう「片原饅頭」が3年ぶりに復活、10月3日、広瀬川サンワパーキング(城東立体駐車場)1階のテナントで本格営業を始める。天保年間に生まれ、前橋市民に親しまれてきた名物まんじゅうは製造元が2度にわたり閉店し、2020年から姿を消していた。9月9日から試験販売にあたり、開店前から行列ができる人気ぶりとなっている。

製造技術を継承、名前を引き継ぐ

片原饅頭は添加物を一切使わずに酒種で天然発酵させた生地と小豆の味が感じられる甘さ控えめのこし餡の素朴な酒まんじゅう。

前橋市の中心街で1832年に創業した「片原饅頭志満(しま)屋本店」が製造していた。後継者不足のため1996年に閉店、多くの市民から惜しまれた。

元競輪選手の福島正幸さんが志満屋本店の職人頭だった男性から製造の指導を受け、2004年に復活させた。2012年には「片原饅頭」を商標登録。「片原饅頭 前ばし万十屋」として販売してきたが、2020年11月に閉店した。

新たに製造にあたるのは群馬県産業支援機構から事業継承の紹介を受け、2022年1月に会社を設立した株式会社片原饅頭(星野聡志社長)。福島さんから技術を継承、研究開発を重ねてきた。

9月27日の市政会見で復活を報告した星野社長は「190年前に生まれた名物を次の200年に残したい。職人から職人への技術の継承では長続きしない。職人でなければできなかった製造を機械でできるようにした」と説明。

再出発を機に「リブランディングしてさらに発展させたい」として、店舗をオープンキッチンにして製造過程を見えるようにしたり、ロゴを一新した。

材料の小麦粉やもち米は群馬県産で、北海道産を使っている小豆も県産に切り替える予定で、「オール群馬で片原饅頭を作りたい」と話している。

1個200円。当面は化粧箱に入った6個セット(1250円)のみを販売する。1日400~500個製造、予約販売を優先として営業時間内でも売り切れ次第終了する。

試験販売は9月28日と30日に行う。

 

店舗情報

片原饅頭 前橋本店

お問合せはこちら
080-5073-5834(予約専用)
住所 前橋市城東町2-3-8 広瀬川サンワパーキング1階東側
営業時間 10時~13時(予約販売を優先。売り切れ次第、営業終了)
定休日 月、金、日曜