watch

見たい

太陽の会に「紺綬褒章」
1億円寄付、馬場川改修進む

2023.09.29

太陽の会に「紺綬褒章」
1億円寄付、馬場川改修進む

前橋中心市街地での民間主体のまちづくり推進のために1億円を市に寄付した太陽の会(会長・田中仁ジンズホールディングスCEO)に紺綬褒章が授与され、9月27日、市役所で伝達式が行われた。山本龍市長から褒状を受け取った田中会長は「前橋市の発展のお役に立ててうれしい。これからもさらににぎわうことを願っています」と謝辞を述べた。

旧前橋駅舎、噴水の復元目指す

太陽の会は2016年、市内に拠点を置く企業の経営者で結成した。会員は毎年、純利益の1%(最低100万円)を前橋市のまちづくりのために寄付している

これまでに広瀬川河畔に岡本太郎の「太陽の鐘」を修復・復元、2019年に紺綬褒章を受章している。

今回は昨年の寄付金1億円に対しての授与。市はこれを原資として「前橋市アーバンデザインファンド」を設立、ファンドから助成を受けた前橋デザインコミッション(MDC)が馬場川通りの改修を進めている。

▲紺綬褒章を受章し笑顔の太陽の会会員

▲受賞の喜びを語る田中会長

▲歴史的なまちづくりで意見を述べる会員

▲道路の区分で提言する会員

伝達式には13人の会員が出席、山本市長とまちづくりで意見交換した。

3月から休館している前橋テルサについて、会員から早期の再開を求める声が出ると、山本市長はこの日で締め切りとなる土地と建物の売却に向けた事業提案型公募について「中心街のにぎわいを創出し市民福祉に寄与するものでなければお断りすることもある」と慎重に判断する考えを示した。

JR前橋駅周辺の再整備では、「旧駅舎の図面が残っている。赤城山の木を使って復元し、駅前に噴水を復活させたい」と強調、名駅舎として親しまれた洋風木造建築の旧前橋駅舎の復元を柱とする歴史的風致維持向上計画を推進していく考えを明らかにした。

▲噴水があったころの旧前橋駅舎