interview

聞きたい

宇留賀前副知事が代表理事に
前橋デザインコミッション

2025.06.24

宇留賀前副知事が代表理事に
前橋デザインコミッション

 前群馬県副知事の宇留賀敬一氏(44)が前橋市のまちづくりに取り組む一般社団法人「前橋デザインコミッション(MDC)」の代表理事に就任することが分かった。6月30日の臨時総会と理事会で決定する。

大型プロジェクトの推進役に

 宇留賀氏は6月17日に副知事を退任しており、去就が注目されていた。

 経済産業省出身で中央とのパイプが太く、政策立案や実務面で高い評価がある。これから本格化する前橋市中心街の再開発計画で主導的な役割を求められるとともに、JR前橋駅と群馬県庁を結ぶコミュニティロード計画など県や国との大型プロジェクトでも連携役が期待される。

▲現在の五差路の整備後の予想図

馬場川通り再整備手掛ける

 MDCは前橋市中心街で官民連携まちづくり指針「前橋市アーバンデザイン」を推進するため、2019年11月に設立した。現在は小島秀薫氏(池下工業会長)が代表理事を務めている。

 まちづくりに関するさまざまなハード、ソフト事業を手掛け、市内の経済人でつくる一般社団法人「太陽の会」(代表理事・田中仁ジンズホールディングスCEO)からの拠出をもとに昨春完成した馬場川通りアーバンデザイン・プロジェクトも担当した。

▲馬場川通りの整備もMDCが担った

「地方創生に関わりたい」

 宇留賀氏は長野県出身。東京大卒業後、経済産業省に入り、2019年8月、全国の副知事で最年少となる38歳で群馬県副知事に就任した。官公庁の出身者としては最長の5年9カ月にわたり務めた。

 副知事退任の際には、「ライフワークである地方創生に関わっていきたい」と話していた。