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食べたい

豪快に蕎麦を啜ろう
桑風庵なかや本店

2022.06.28

黒く緑がかり太めの平打ち

赤城南麓の蕎麦屋さんで一番人気です。昼時は行列必至。県外ナンバーの車も多く見られます。

2人前を五合、4人前を一升と称して、大きなザルに蕎麦を盛る独特の提供の仕方です。県内ではこちらが元祖でしょうか。

天付きを五合、別に舞茸の天ぷらをお願いします。すぐに竹の器に入った薬味と蕎麦汁が届きます。

「お待たせしました」の声とともに蕎麦が来ました。黒く、かつ緑がかっています。平打ちで太め。甘皮の星がたくさん入り、野趣あふれる風貌です。

▲力強く、瑞々しい蕎麦

戸隠蕎麦のボッチ盛りのように、一口大に分けられています。最後まで瑞々しく食べられるように、水切りは必要以上にしていません。

太めでも田舎蕎麦とは違い、喉越しがいい。するする啜れます。つなぎはフノリでしょう。新潟のへぎ蕎麦と同じですね。信州と越後のいいとこ取り。

蕎麦汁は出汁が香り、「返し」は強くありません。汁にたっぷり付けていただけます。

大きな海老天、舞茸天

大きな海老天に野菜天の盛り合わせは豪華ですね。春先は山菜、秋はキノコと旬の天ぷらも登場しますが、ちょうど端境期のようでした。残念。

▲天ぷらはエビと3種の野菜が2個ずつ

▲舞茸天の大きいことといったら

でも、舞茸の天ぷらは大ぶりで香りが強いので、塩に付けても、蕎麦汁に浸してもいい。油が汁に溶けて甘くなり、蕎麦をさらに美味しくしてくれます。

前橋市のインターハイ通りで、鍋うどんの店を経営していた、いまは亡き中里隆彦さん。自ら栽培したソバを出す夢をかなえるため、気候と水に恵まれた現在地に移転して30年経ちました。息子さんの順治さんが見事に店を繁盛させています。

▲風情ある庭の緑を楽しみながら

▲暖簾で美味しさが分かります

店舗情報

桑風庵なかや本店

お問合せはこちら
027-288-4120
住所 前橋市富士見町赤城山1195
営業時間 10時30分~16時(土曜、日曜、祝日は19時30分)※売り切れ次第終了
定休日 不定休