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【前橋500円グルメ探検隊▶15】
めん茶屋

2025.04.29

手打ち蕎麦を立ち食いで

 「もり小ね」。「特大ちょうだい」。住宅街に隠れるようにある手打ち蕎麦の立ち食い店。カウンターに6、7人立てば、満員御礼となります。

 注文が入ると、店主の中山公さんは大釜に1人前ずつ蕎麦を投入します。2、3人前を同時に茹でることはしません。ころ合いをみて大ざるに揚げ、「前橋の水」を大量に掛けて締めます。

▲もり小。特大は2倍以上あります

▲ダイコンおろしを入れればおろし蕎麦に

 「はいよ、お待ちどうさん」。カウンターに置かれた蕎麦はきれいな細切りで瑞々しい。ネギや大根おろし、ワサビを適量取り、さっと啜ります。

 コシがあって、喉越しもよし。それでいて、小でも普通の店の大盛り分はあります。これで400円とは恐れ入ります。

▲珍しい手打ち蕎麦の立ち食い

大根、紅しょうが蕎麦登場

 以前はうどんがあり、冬はかけや玉子とじも出していましたが、「面倒くさくてさ」と、もり蕎麦だけに。かき揚げもなくなりました。

 その代わり、新たに2つの変わり蕎麦が登場しました。大根と紅しょうがです。

▲大根蕎麦。おろしも入れてW大根に

 大根は千切りを蕎麦と一緒に茹でます。蕎麦の間に透き通った大根が見え隠れしています。

 蕎麦と一緒に手繰り、汁に付けて啜ると、シャキシャキ感を楽しめます。清涼感も増しますね。おろしとのW大根でジアスターゼを大量摂取できます。

▲紅しょうが蕎麦。中山さんの賄いでした

 紅しょうがを頼むと、「好きなだけ入れてくんな」と容器ごと渡されます。蕎麦の真ん中に真っ赤な紅しょうがを盛り付けると、日の丸弁当みたい。

 こちらも素晴らしくシャキシャキ。ワサビや七味とはまた違った辛味は刺激的でクセになります。

▲時々、夫婦漫才のようになる中山夫妻

 20年前までは出前専門の店でした。「お客さんの顔を見ながら商売したくなってね」と出前をやめ、自宅を立ち食いの店に改装しました。奥さんの幸江さんと2人で暖簾を守っています。

店舗情報

めん茶屋

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027-233-8954
住所 前橋市国領町2-2-8
営業時間 11時30分~(売り切れ次第閉店)
定休日 土曜、日曜、祝日