gourmet

食べたい

田舎とせいろの二重奏
奈加禅(なかぜん)

2022.05.31

蕎麦
うどん

蕎麦の種類で変える産地

更科系で極細の蕎麦が続いたので、野趣あふれる田舎蕎麦が食べたくなり、こちらに来ました。

田舎蕎麦である「深山そば」をお腹一杯食べる気で満々でしたが、通常のせいろも食べられる「二色そば」にします。

▲白い暖簾に行燈。風格を感じさせる店構え

▲和の佇まいを感じる落ち着いた店内

まずは、せいろから。中細打ちの蕎麦はやや緑がかっていて瑞々しい。北海道・幌加内産の玄ソバを二八で打ちます。喉越しよし。音を立てて啜ります。

深山は平打ちで黒ずんでいます。こちらは栃木産の二八。そのまま2、3本。啜れませんので、よく噛みます。すると、クルミのような香り、甘みがプンプン。豪快にいきましょう。

▲緑掛かったせいろと野趣あふれる深山

汁は深山を意識してか、「返し」、出汁とも力強さを感じます。蕎麦湯を入れるとよく分かります

天ぷらの野菜はほぼ自家栽培

相方は「おせいろセット」をうどんで。野菜天ぷら、まぜごはんかそばがきしるこが付いてきます。混ぜご飯を選びました。

うどんは平打ちで艶やか。コシが強く歯応えがあり、小麦の香りを楽しめます。

天ぷらは山菜や野菜が5種類。「よろしかったら柚子塩で召し上がってください」と女将さん。柚子の香りがしてさっぱりしていただけます。

混ぜごはんは鶏肉の炊き込み。キンピラゴボウが乗っていました。上品な味でしたね。

▲セットに付いてくる天ぷらとまぜごはん

▲あめ色に輝くうどん。これも絶品でした

店主の中村光彦さんは浦和の名店「一茶庵」の親戚筋。バラ園近くにあった大阪屋十兵衛で修業し、女将さんの明美さんと結ばれ、念願の店を開きました。

「蕎麦、うどんは完全手作り。野菜もできるだけ自家栽培のものを使っています」。初心を忘れず職人魂を持ち続けています。

▲研究熱心な店主、中村光彦さん

店舗情報

奈加禅(なかぜん)

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☏027-233-6114
住所 前橋市青柳町594-2
営業時間 11時30分~15時、17時~20時30分
定休日 火曜