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かやぶき
古民家でいただく江戸蕎麦

2024.04.30

天然の山菜てんぷらとともに

赤城山を背に建つ古民家です。かつては茅葺だったのでしょうか。玄関を入ると、「日本一の大火鉢」が出迎えます。奥只見の樹齢2000年の栃の木の株をくり抜き、漆を塗ったそうです。

広い座敷に案内され、お茶と自家製の漬物を持ってきてくれました。蕎麦ができるまでのお楽しみ。

▲元は6㌧、中をくり抜いても2・5㌧ある大火鉢

「天然の山菜の天ぷらがございます」と愛想のいい女性店員さん。コシアブラ、タラの芽、フキノトウの3種。悩んでいたら、「盛り合わせしましょうか」とありがたいお言葉。タラの芽をたくさんいただき天ぷらにしたばかりなので、他の2種にしました。

店の造りから蕎麦は田舎風かと予想していましたが、あにはからんや、細くきれいに切り揃えられた江戸蕎麦でした。先代の店主が都内の名店で修業、二代目に受け継いだそうです。

▲上品な蕎麦。でも大盛りです

北海道幌加内産の玄ソバを石臼で挽き、中心部に近い一番粉を使うそうです。白い更科粉よりは色黒。弾力があって喉越しがよく、蕎麦本来のほのかな甘みを感じられる上品な蕎麦です。

 

蕎麦も天ぷらも群馬盛り

ただ、量は群馬盛り。先代の修業先で食べたことがありますが、2倍はあるでしょう。

ということは、やはりそう。汁も江戸蕎麦の辛さはやや抑えられています。それでも、辛汁ですから、蕎麦を3分の1ほど付けて啜るのがいいでしょう。

▲汁に付け過ぎはご用心。粋に啜りましょう

山菜は新潟県から採ってきたそうで、フキノトウは形がまちまち。でも、栽培ものとは香りが全然違います。そして、こちらもうれしい大盛り。岩塩を付けて、蕎麦と一緒に。ほろ苦い春の山からの贈り物、心していただきましょう。

▲山菜天ぷらのてんこ盛り。手前がフキノトウ

▲うどんも上品な細打ち。やや平打ちがかっています

店舗情報

かやぶき

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住所 前橋市富士見町木暮2423
営業時間 11時30分~15時
定休日 木曜、金曜