とりよしらーめん
上州地鶏で「ご当地ラーメン」

前橋市中心街に新しいラーメン店が誕生しました。市内で沖縄料理店「ちむどんどん」を経営する店主が「群馬のご当地ラーメンを作りたい」と新たな業態に挑みました。

スープのベースに選んだのは上州地鶏のガラ。じっくり旨味を抽出し、煮干しや鰹節から取った出汁と合わせます。ラーメンは「親鶏らーめん」と名付けた醤油味１本。潔いですね。

最初に甘みが感じられます。安中市の有田屋さんの醤油をはじめ３種類をブレンドしており、甘みは九州のたまり醤油から出るそうです。砂糖や味醂を使っていない自然の甘味。甘いけど、決してくどくはありません。

スープに合うよう、麺は低加水率の中細ストレートを特注。硬めの茹で加減がいいですね。

メーンの具は醤油で炊いた親鳥。若鶏と違い身が硬いのですが、噛み応えがあり噛むほどに旨みが口の中に広がってきます。せっかくですので、「岩田のたまご煮」をトッピング。「親子らーめん」です。

個性的な味変用のトッピングがそろい、カウンターにも豊富な調味料があります。

柚子皮でさっぱりと、辛ニラで激辛に。にぼし粉をかければ煮干しラーメンに早変わりします。

期待以上によかったのが無料の揚げ玉。たぬきそばを食べているような感覚になります。

いろいろ味変ができるのも、スープがしっかりしているから。「汁を飲み干せる塩分濃度にしています。お好みの味に仕上げてください」と店主。このおおらかさが最大の特長でしょう。