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食べたい

美やこ
食べて残そう1世紀食堂

2022.05.26

昭和な店で昭和の値段

中央前橋駅の東、まさに昭和なビルの1階にあります。「純手打そば・うどん 各種定食の店」と古びた緑色の看板に白字で書かれています。

お薦めを示す「メニュー左上の法則」に従い、定食から選びます。何と550円。しかも、2種類選んでも同じ値段とか。速攻で決めました。からあげとメンチかつ。くどいようですが、これで550円。

▲レトロ過ぎる外観。入るのに少し勇気が

▲メニューがたくさん。居酒屋使いできます

カウンター越しに店主の仕事を覗きます。注文を受けてから鶏肉を切り分け、下味を付けて揚げます。メンチも衣を付けるところから始めます。

メンチにからあげ2個。付け合わせのサラダ、キュウリの漬物。ご飯は丼で味噌汁はダイコンでした。

一口大のからあげはモモ肉。柔らかく、スパイシーな味付けです。やたらデカく、醤油やニンニクの味が強い最近のとはまったく別物です。

メンチはまずそのまま一口。衣がサクッ、中はジューシー。このままでも十分いけますが、ここは中濃ソースをドバーっと。ご飯に合いますから。

▲メンチとからあげ。揚げ物界の最強コンビ

相方はカレーに生卵をトッピング。豚小間とタマネギのシンプルなカレーですが、「えっ、何」と驚いた様子。味見しました。ルーがすごすぎ。旨い。

馬車鉄道が走っていた時代から営業

店主の岩崎宗一さんは3代目。「とにかく料理が好きで凝り性。そば、うどんも粉に徹底してこだわります。メニューがどんどん増えちゃって」と寡黙な店主に代わり奥様の眞弓さんが解説してくれました。

驚くべきことに、店は上毛電鉄が開業した1928年より前、馬車鉄道が走っていた時代の創業とか。1世紀以上の歴史を誇ります。現存する前橋最古の食堂ではないでしょうか。

▲うどんは北海道産小麦、そばは信州白馬のソバ粉

▲夫婦の息がぴったり。これも味のうち

店舗情報

美やこ食堂

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☏027-231-3139
住所 前橋市城東町3-1-2
営業時間 11時~20時30分
定休日 不定休(主に日曜)