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【前橋まちなかグルメ探検隊▶2】
麺食いにうれしい季節

2026.10.06

 第一回前橋国際芸術祭との勝手にコラボ企画の第2弾は蕎麦、うどん店の特集「麺食い」編。前橋市中心街には創業1世紀超えの老舗から伝統にとらわれない進化系の蕎麦店まであります。

老舗で味わう技術と意気

 前橋市に現存する蕎麦店で最も古いのは1881(明治14)年創業の「大川屋本店」。登録商標になっている「絹おろしそば」は製糸工場で働いていた工女さんが命名したとか。ボリューム満点の定食やミニサイズの麺類、丼とメニューは豊富。通し営業なので、昼過ぎから蕎麦前をつまみに一杯飲めます。

▲工女さんも食べた絹おろしそばのたぬき

 「東郷」は1909(明治42)年、中央通りに暖簾を上げました。これからの季節はカレー、塩味の「塩たぬき」、月見、たぬき、きつねを合体した「十三夜」がお薦め。つけ麺各種も人気です。

▲常連のリクエストで生まれた東郷の「十三夜」

 「生そば 近留(きんとめ)」は1920(大正9)年の前橋の地図に出てきます。創業はその前という老舗ですが、北海道産の玄ソバを石臼で挽き、打ちたて、茹でたての三たてを庶民的なお値段で提供します。会席料理で宴会もできます。

▲宴会の〆に出してもらったスダチ蕎麦

結城屋の暖簾を守る

 1884(明治17)年創業の「結城屋本店」は看板に「そば屋で一杯」とあります。定番の板わさ、玉子焼きからカツカレーのアタマまでつまみは豊富。蕎麦、うどんはもちろん、ラーメンも自家製麺です。

▲結城屋本店の鴨汁せいろ

 結城屋のれん会の一軒、「千代田町 結城屋」は蕎麦店では珍しい「替え玉」があります。もりだけでなく、冷たく締めた蕎麦、うどんを熱い汁で食べる、つけ麺が8種類あり、お腹いっぱい食べられます。

▲右下のうどんが替え玉=千代田 結城屋

蕎麦界のイノベーター

 進化系は2店舗。ともに夜遅くまで営業しており、飲んだ後の〆にもいいですね。

 馬場川通りにある「蕎麦 酒 亀甲(きっこう)」は北海道産の玄ソバを粗挽きし、つなぎに布海苔を使う本格派。でも、真骨頂は壺に入ったニラキムチ。これを入れると、韓国風に激変します。

▲蕎麦粉のガレットもあります=亀甲

 立川町通りの「蕎麦とラー油」は蕎麦の二郎系。黒く太い蕎麦の上には茹でた豚バラ肉とさらしネギ、刻み海苔、ゴマがたっぷり。これをラー油入りの汁でいただきます。はまる人が続出しています。

▲蕎麦とラー油の豚つけ蕎麦

スズランとともに…

 スズラン前橋店にある「山故郷(やまざと)」は冷たい水で締めた蕎麦を指に掛けて一口大に小分けしたボッチ盛りの戸隠蕎麦で隠れた人気店です。残念ながらスズランの閉店(11月30日)とともに前橋から撤退するとのこと。食べ修めしておきましょう。

▲このボッチ蕎麦が味わえなくなってしまう

 ※価格、営業時間などのデータは取材当時のものです。変更している可能性があります。