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来々軒支店
青竹で打ち込む入魂の麺
2021.10.11
鶏ガラでなく豚骨だったとは
「創業昭和六年」と看板にあります。ちょうど90年。前橋市内に現存する最古のラーメン店でしょう。
青竹手打ち麺は市文化財にしてほしいと真剣に願っています。敬意を払い、まずは麺から。少し縮れのある平打ち麺はカンスイ少な目で優しい味です。
店の地下室で前日の夕方に太い青竹を使って打ち込み、一晩寝かせた熟成麺を使用。大鍋で泳がせるように茹で、しっかりと麺揚げします。
スープは昔ながらの懐かしい味。「鶏ガラと野菜主体」と勝手に想像していましたが、大外れでした。何と豚骨。豚の部位を選び、時間をかけて煮出すと、切れのいいスープになるそうです。野菜は臭み消しにあるものを入れるだけとか。
他の店ではほとんど注文しませんが、こちらでは決まってチャーシューメン、もとい「チャシウメン」。縁が紅色の昔懐かしいチャシウの花が丼一面に広がります。厚くはないのにしっかり弾力があって、噛むたびに豚肉の旨味を感じます。
極薄のワンタンの皮も手打ち
それと、半炒飯も必ず。皿ではなく丼に入ってきますよ。パラパラしていてしっとり。具はチャシウ、卵、ネギとなぜかグリーンピース。半といえない十分な量もうれしいですね。
3代目の店主、小川髙志さんに麺打ちの話を聞いていたら、ワンタンの皮を見せてくれました。すごく薄く、名刺の上に置いたら透けるほど。ワンタンメンが人気なのも頷けますね。「常連さんに支えられてうちがある。期待に応えられるよう、昔からのやり方を守っていきます」。よろしくお願いします。
店舗情報
来々軒支店
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- 027-231-3828
住所 | 前橋市住吉町2-12-7 |
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営業時間 | 11時30分~13時過ぎ |
定休日 | 月曜、火曜 |