白井屋ホテル ザ・レストラン　
ノンアルコールペアリングにわくわく

フランス料理とドリンクのペアリングを楽しめる「ザ・レストラン」。8月に行われた美食イベントに参加しました。酒類の提供は自粛という中での開催だったため、すべてがノンアルコール。「ワイン飲みたかったな」、訪れる前はそう思っていたのですが、ソムリエ・児島由光さんによる創意工夫あふれるノンアルコールドリンクと出会い、感動の連続でした。

まず登場したのは群馬県太田市産のマンゴーをミキサーで液体にして発酵させ、ソーダで割った爽やかな一杯。美味しい。これから始まる宴への期待が高まります。

地鶏のハツやレバーの料理とペアリングしたのはドラゴンフルーツと台湾茶を合わせたドリンク。ひと口食べて、ひと口飲む。口の中がリセットされ、また新鮮な気持ちで次のひと口をいただけるから不思議です。

特に感動したのは、赤城牛のクロックムッシュ風とペアリングしたコーヒーのドリンクです。水の中にコーヒー豆を5日間漬け込み、さらに桃とベルガモットを入れて5日間。なんと10日間かけてつくり出した琥珀色の液体。香りの良さが半端じゃない。

アユ料理にはタデの葉とスイカのジュース。アユといえばタデです。それがドリンクとして登場するなんて、度肝を抜かれました。

サラダにもドリンクを合わせます。本日の料理で使った端材と紅茶を合わせたドリンクです。すべての食材を食べ尽くすというメッセージがこもっているそう。

フランス料理はワインと共に楽しむものという決めつけは禁物ですね。ひと手間もふた手間もかけ、工夫を凝らしたノンアルコールドリンクペアリング、心から堪能しました。