幸せの扉　ボルデ
T-1 ３度目の王者なるか

メキシコやペルー、ブラジルなど中南米の料理を味わえます。扉を開けると、陽気なラテンの世界が待っています。

味も折り紙付きです。T-1グランプリで2018年、19年と連覇。３度目の王者を狙う今回のメニューは「カベッサ デ セルド ア ラ パリージャ」。直訳してもらうと「カシラ肉のグリル焼き」でした。

プレートに盛られた料理。ラテンですね。豪快で自由で。見ているだけで楽しくなっちゃう。

県産豚のカシラ肉は焼肉屋さんのより大ぶりながら、驚くほど柔らか。グリルする前に低温調理を施すことで、硬くならずに肉の中までしっかり火を通すことができるそうです。

肉はスパイスが効いてそのままでも旨い。でも、せっかくですから付け合わせの野菜やソースとともにトルティーヤで巻いてガブッといきましょう。

ソースはニンニクやパセリのチュミチリ、ハニーマスタード、パイナップルの３種。サルサソースをかけると、テキーラがほしくなるのでご用心を。

黄色い見慣れない野菜がありました。マンジョウカというタピオカの原料とか。皮を剥き下茹でしてから素揚げするそうです。手が込んでいますね。

オーナーシェフの平野賢二さんは日系人の友人が多く、料理を教わったそうです。日本人向けにアレンジしているので食べやすいですね。

「３度目の栄冠、自信のほどは」と質問したら、笑いながら「まあ、無理でしょう」。会計を済ませて再び扉を開けると、「良い１日を」と気持ちよく送り出してくれました。