上州そば将太
豚肉とキノコの熱々汁で

T-1グランプリは第１回から出場しています。メニューはずっと肉汁の「うまやばし」。「とんとんのまち　まえばし」の原点である「tonton汁」を守り続けるため。ブレない姿勢、あっぱれです。

蕎麦かうどんか選べます。熱い汁にはうどんが合いそう。でも、蕎麦もいいかな。

結局、うどんにしました。白く太く、もちもち。熱い汁にたっぷり付けていただきます。コシが異常に強い武蔵野うどんと違い、汁の旨味がうどんに染みてくる感じが好きです。

群馬県産の豚肉はバラやロース、赤身が適度に混ざっています。シイタケ、シメジ、エノキに野菜もすべて県産。たっぷりの具を油で炒めてから汁で煮込みます。生の肉を煮込むタイプもありますが、炒めた方が断然、コクが出ますね。

それにしても、うどんの量が多い。ご飯まで付いてくるので、雑炊もできます。それに負けない汁の量がうれしい。最後は蕎麦湯で割って余韻を楽しみましょう。

10年ほど前にドラマ撮影に使われ、打ち上げで多くの俳優さんがこちらの蕎麦やうどんを味わいました。座席には関ジャニ∞の丸山隆平さんや南明奈さんが座った位置が記され、いまでも県内外からファンが訪れるそうです。丸山スペシャルなるメニューもあります。どんなだろう。

店を切り盛りするのは久保田晋一、紀江さんご夫妻。「グランプリを狙うのが目的ではない。良質な豚肉の生産地である前橋を蕎麦屋として盛り上げたい」と口をそろえます。まさに、あっぱれ。