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「猫町観光案内」26日(日)に上演
前橋文学館でリーディングシアター

2022.06.22

「猫町観光案内」26日(日)に上演
前橋文学館でリーディングシアター

萩原朔太郎が描く不思議な世界『猫町』をきっかけに生まれたリーディング作品「猫町観光案内」が6月26日(日)、前橋文学館で上演される。

文学を声で届ける

「ガラス越しの作品ではなく、声や映像でわかりやすく文学を届けたい」。萩原朔美館長の思いから始まった前橋文学館リーディングシアターは、館長就任以来13本(収録映像の公開のみ3本含む)が上演されている。今年は「リーディングシアターフェス2022 inマエバシ」として、新作と再演含め8本を上演する。

朗読スタイルから役者が縦横無尽に動くものまで、さまざまな表現で行われるリーディングシアターは、生の舞台にあまりふれたことのない人でも気楽に見ることができる。

▲「孤児の処置」(村山知義作・荒井正人演出)=2019年12月上演

フェスの第一弾「猫町観光案内」は萩原朔太郎の作品の中でも幻想文学に近く、多くのファンを持つ『猫町』をベースに、文学研究者の栗原飛宇馬さんが2019年朔太郎忌での上演のために書き下ろした。

躍動するぐんまの役者たち

初演では前橋テルサ大ホールの音響・照明を使って不思議な世界を描いたが、再演となる今回は前橋文学館の小さなホールで、役者の声と動きだけで表現する。初めて観る人にも、初演を観ている人にも、楽しめるようさまざまな趣向が凝らされている。

▲「孤児の処置」(2019年12月上演)。さまざまな演出法があるリーディングシアター

オンシアター自由劇場の「上海バンスキング」にも出演した大島政昭、劇団「東京壱組」で舞台や映画などに出演した大島加代子ら幅広く活躍する群馬県ゆかりの俳優が登場する。午後1時と3時の2回公演、各回50名定員(要予約)で観覧料500円。
(画像提供・前橋文学館)

 

「猫町観光案内」
日時:6月26日(日)午後1時~、3時~(開場は開演の30分前)
会場:前橋文学館3階ホール
作: 栗原飛宇馬
演出:中村ひろみ
出演:生方保光、大島加代子、大島政昭、高橋幸良、中村ひろみ、東野善典、萩原朔美
観覧料:500円(文学館観覧料)
予約・問い合わせ:前橋文学館(☏027−235−8011)