gourmet
食べたい
大沼の風と水とワカサギと
レストラン沼尻(のしり)
2022.07.23
大きく身が締まり爽やかな味
湖を渡ってくる涼やかな風が最高のご褒美です。沼尻と呼ばれる大沼のほとりに家を構え160年以上。青木旅館が営む湖畔の食事処に来ました。
目の前で獲れたワカサギのフライをいただきます。水温が低いため2年かけて大きく育てるとか。「身が締まっていて、きれいな湖水のおかげで臭みがない」と6代目当主の青木泰孝さん。玄人が好む難しい氷上釣りで釣り上げたものを冷凍にして提供します。
お腹がぷっくらしたフライが7匹。ソースをかけて頭からガブリといきましょう。アユのような清涼感とほんのりした苦みが大人の味です。サラダと一緒に添えられたワラビのマヨネーズ和えとも合いますね。
天然の山菜、自家製味噌
小鉢も充実しています。この日はワラビのお浸し、ゼンマイの煮もの、山椒味噌を塗ったコンニャクの3点。「山菜はすべて近くの山から採ってくる天然物。春先はコゴミ、タラの芽、コシアブラが並びます」。贅沢ですね。
驚かされたのが味噌汁です。ほんのり甘めで、独特の香りがします。「これは美味しい」と声を上げると、「ありがとうございます。手作りしているんですよ」。女将の留美さんが笑顔で教えてくれました。
ワカサギと並ぶ2枚看板がカツ。上州福豚や麦豚を使い、野菜も地の物にこだわります。そして、最高の調味料が地下から汲みだす天然水。サービスでいただいた赤ジソジュースの美味しさといったら。
大正や昭和に建てられた旅館は情緒ある造り。のんびり冷酒を傾けながら、真夏の夜を過ごしたいですね。
店舗情報
レストラン沼尻(のしり)
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- 027-287-8511
住所 | 前橋市富士見町赤城山8 青木旅館内 |
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営業時間 | 11時~15時 |
定休日 | 不定休 |