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「麺食い」ランキング2024
赤城山頂でいただく十割蕎麦

2024.12.31

「蕎麦の二郎系」現る

 覚満淵近くにある山小屋風の「風の庵」が1位に輝きました。風味の強い北海道音威子府(おといねっぷ)産の玄ソバを石臼で引いた十割蕎麦は細打ちで色黒。野趣あふれる中に気品を感じます。初夏は赤城山で採れた山菜、秋はキノコ類の天ぷらを一緒にどうぞ。

▲囲炉裏端の特等席でいただきましょう

 客のほとんどがカレー南蛮を頼む「島田屋支店」が2位。表面張力と粘度で山のように盛られたルーはこぼれません。食べても減らず、逆に増えるような錯覚も。注文はうどんが圧倒的ですが、蕎麦派もいますよ。

▲驚異の表面張力。運ぶのも大変です

 「蕎麦の二郎系」を掲げる「蕎麦とラー油」が3位と健闘しました。黒く太い蕎麦に豚肉とネギ、海苔、ゴマがたっぷり。ラー油入りの蕎麦汁でいただきます。結構はまります。

▲薬味にはニンニクチップスも付いてきます

 更級系の「そば処 石墨」も順当に上位にランク入り。白く、細い蕎麦はほのかな甘みと際立つ喉越しが素晴らしい。夏場はニシン蕎麦の冷やしがあります。

▲御前蕎麦とも表現される気品ある蕎麦

 令和元年にできた「Reiwa(令和)」が5位。蕎麦は緑がかった極細の石臼挽きと色黒で平打ちの粗挽きの2種類あります。合盛りで両方頼みましょう。

▲若き店主はチャレンジャー。ニラ蕎麦もあります

老舗、ラーメン店、居酒屋

 老舗も存在感を見せています。創業140年の「結城屋本店」は更科系の上品な蕎麦で鴨せいろをいただけます。ソースかつ丼で初代T-1グランプリ王者の「大村総社」はおろしかつの蕎麦、うどんも人気です。

▲細く長い更科系の蕎麦。鴨汁とともに

▲蕎麦にかつ。これがよく合うんです

 意外な店でも美味しい蕎麦を味わえます。「ととや」は蕎麦店からラーメン店に変わりましたが、昔からの常連の要望で蕎麦を復活させました。「エッグ・マーチン」は居酒屋ながら、二八蕎麦と出汁巻き玉子が人気です。

▲ととやの「うますぎそば」。鶏肉入りです

▲エッグマーチンのもり。一反木綿のおまけ付き