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手打ちのお蕎麦屋Reiwa(令和)
個性が激突 ニラ蕎麦

2024.10.29

石臼挽き、粗挽きの合盛りで

 「いらっしゃいませ!」。店内に入ると、厨房から店主、林准義さんの威勢のいい掛け声が飛んできます。店内には林さんが青春を懸けた前橋商をはじめ、高校野球部のユニホームがずらり。「敷島球場か」、とツッコミを入れたくなります。

▲前商のほか、前高、健大、農二のユニホームも

 栃木県鹿沼市の名物「ニラ蕎麦」を始めたと聞き、やってきました。前橋市内ではここだけでしょう。

 蕎麦は北海道石狩産の石臼挽きか、みなかみ産の粗挽きを選べます。ともに新蕎麦。わがままを言って、合盛りにしてもらいました。

▲緑が鮮やか。このままお浸しのように食べても

 しかし、見事なニラの載せっぷり。蕎麦の二子山の頂に鮮やかな新緑が映えます。

 まずは色白で緑がかった極細の石臼挽きから。岩塩を付けていただきます。馥郁たる香りに上品な味わい。喉越しも抜群にいいですね。

 続いて、平打ちの粗挽きをいただきます。色黒でホシも入っています。こちらは香りの強い野趣あふれる蕎麦。コシの強さを感じます。

▲ニラをどかすと、蕎麦がよく分かります

 通ぶった儀式が終わったら、ニラ蕎麦にしましょう。強い香りが蕎麦と喧嘩しないか。心配は無用でした。香りの二重奏、それに食感の違いを楽しめます。

 個人的には粗挽き推しです。剛腕投手と強打者の対決は迫力満点。ワサビでなく、七味を多めにかけると一層、野武士のような凄みが出てきます。

 というか、石臼挽きはそのままが一番。特に新蕎麦となれば、小細工は不要ですね。

▲北海道産秋鮭の白子の天ぷら

▲かき揚げは野菜がいっぱい

蕎麦界、「令和の風雲児」

 令和元年6月に開店して5年。すっかり人気店になりました。帰り際に、「ますます腕を上げましたね」と声を掛けると、「一生懸命やるだけです」と球児のような返事が返ってきました。

店舗情報

手打ちのお蕎麦屋Reiwa(令和)

お問合せはこちら
027-289-8849
住所 前橋市野中町391-3
営業時間 11時30分~14時30分、17時30分~21時
定休日 木曜