gourmet
食べたい
石臼挽き、粗挽きの合盛りで
「いらっしゃいませ!」。店内に入ると、厨房から店主、林准義さんの威勢のいい掛け声が飛んできます。店内には林さんが青春を懸けた前橋商をはじめ、高校野球部のユニホームがずらり。「敷島球場か」、とツッコミを入れたくなります。
栃木県鹿沼市の名物「ニラ蕎麦」を始めたと聞き、やってきました。前橋市内ではここだけでしょう。
蕎麦は北海道石狩産の石臼挽きか、みなかみ産の粗挽きを選べます。ともに新蕎麦。わがままを言って、合盛りにしてもらいました。
しかし、見事なニラの載せっぷり。蕎麦の二子山の頂に鮮やかな新緑が映えます。
まずは色白で緑がかった極細の石臼挽きから。岩塩を付けていただきます。馥郁たる香りに上品な味わい。喉越しも抜群にいいですね。
続いて、平打ちの粗挽きをいただきます。色黒でホシも入っています。こちらは香りの強い野趣あふれる蕎麦。コシの強さを感じます。
通ぶった儀式が終わったら、ニラ蕎麦にしましょう。強い香りが蕎麦と喧嘩しないか。心配は無用でした。香りの二重奏、それに食感の違いを楽しめます。
個人的には粗挽き推しです。剛腕投手と強打者の対決は迫力満点。ワサビでなく、七味を多めにかけると一層、野武士のような凄みが出てきます。
というか、石臼挽きはそのままが一番。特に新蕎麦となれば、小細工は不要ですね。
蕎麦界、「令和の風雲児」
令和元年6月に開店して5年。すっかり人気店になりました。帰り際に、「ますます腕を上げましたね」と声を掛けると、「一生懸命やるだけです」と球児のような返事が返ってきました。
店舗情報
手打ちのお蕎麦屋Reiwa(令和)
- お問合せはこちら
- 027-289-8849
住所 | 前橋市野中町391-3 |
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営業時間 | 11時30分~14時30分、17時30分~21時 |
定休日 | 木曜 |