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美やこ
香り高く甘い極細の蕎麦

2023.11.07

1世紀超食堂で味わう

上毛電鉄が開業したのが1928(昭和3)年。それより前、馬車鉄道が走っていた明治時代に創業した食堂が中央前橋駅近くにあります。現存する前橋市内では最古でしょう。他にテナントのない古びたビルの角で暖簾を掲げています。

▲メンチと唐揚げの定食。これで550円

550円からある種類の多い定食やカレーが人気ですが、実は手打ちの蕎麦、うどんの隠れた名店。凝り性の3代目店主、岩崎宗一さんが店を継いで以来、大衆食堂のメニューに加わりました。

天もり蕎麦をいただきます。薄くのし、極細に切り揃えた品のある蕎麦です。まずはそのまま口にし、香りを楽しみましょう。

▲平打ちの極細の蕎麦。量もたっぷりあります

ソバ粉は信州・白馬産とか。「いろいろなソバ粉を試して、これが一番でした。県内ではうちしか使っていないでしょう」と奥さまの眞弓さん。霧が舞い降り、寒暖の差の大きい土地が栽培に適しているそうです。

汁に浸して音を立てて啜る。蕎麦喰いが一番幸せを感じる瞬間です。汁もちょうどいい塩梅。出汁とカエシの調和がとれています。

▲蕎麦が乾かないうちに勢いよく啜りましょう

中細のうどんはモチモチ

▲天ぷらはエビと旬の野菜。名残りのミョウガがありました

それにしても豪勢な天ぷらです。エビが2本に季節の野菜が5個。カラッと揚がり、胃もたれしません。

ということで、もりうどんを追加します。こちらは北海道産の小麦粉とか。中細できれいに切られています。店主の几帳面さを感じますね。

モチモチして、それでいてしっかりコシがあります。熱い種物にもよさそう。今度は鍋焼きうどんにしましょう。

▲太くなくてもコシはしっかり。もりでも種物でもいい

店舗情報

美やこ

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027-231-3139
住所 前橋市城東町3-1-2
営業時間 11時30分~19時30分
定休日 不定休(主に日曜)