富士ホール
昼は定食、夜は割烹の二刀流

「本日、シマアジのフライがお薦めです。脂が乗っておいしいですよ」。寿司ネタがぎっしり入ったケースの向こうのツケ場から４代目、佐藤幸充さんの威勢のいい声が飛んでくる。

シマアジといったら高級魚じゃないですか。それをフライに？　贅沢しましょう。

真アジを開いて揚げたのとは違います。半身ほどの身を３つに分けて、一口大に仕上げています。

まずは、そのまま味見を。コリッとした食感、上品な脂。真アジとは違いますね。中濃ソースをかけて残りをいただきました。

２つ目はタルタルソースで。高級魚にはこういう上品なソースがお似合いです。シマアジの旨味を引き出してくれる感じです。

付け合わせはキャベツの千切り、ブロッコリ―とマカロニサラダ。マカサラがいい味でした。

さて、最後の１つは醤油を付けてみました。刺身感覚でいいかなと。大当たり。一番合います。

寿司を主体にした食堂です。寿司や海鮮丼、刺身定食も人気です。海鮮丼は通常1100円が日替わりランチでは940円とお得になります。

佐藤さんの祖父が1946年に食堂として店を出しました。２代目の父が亡くなってから、母の冨美子さんが中継ぎで頑張り、真鶴などの寿司屋で修業を終えた佐藤さんが暖簾を守っています。

フグ調理の資格も持ち、２時間飲み放題付きでフグのフルコースを5800円で提供します。「仕入れ価格が値上がりして本当は値上げしたいけど、何とか頑張っていきます」。あっぱれです。