結城屋石倉町支店
塩味の優しいうどんに感激

蕎麦、うどんのほか、ラーメンも毎朝、主人が手打ちします。豊富なメニューはどれも控えめな値段。出前も受ける地元に愛される店です。

お品書きに一つだけ特製と書かれた「やまゆううどん」をお願いしました。さて、どんなだろう。

透き通った出汁を一口。あれっ、塩味だ。醤油の返しのような角がない。まろやかで優しい味。これは二日酔いの朝にいいだろうな。

うどんは中太のストレート。やや柔らかめ。この出汁にはコシの強いのより相性がいいですね。

具は豚肉と長ネギ、インゲンにとろろ昆布。肉や昆布の旨味成分が鰹節の出汁に溶け出し、旨味が幾重にも重なる感じです。ナルトもありました。

セットも人気です。カレー、かつ丼、天丼に蕎麦かうどんが付きます。ミニ天丼のセットを選択、冷やしの蕎麦にしました。

揚げ玉が乗った冷やしたぬきでした。蕎麦は細めで色黒。喉越しよく、すっきりした蕎麦です。冷やしにして正解。汁は少し飲めるくらいの濃さでした。

天丼は大きめのエビとナスの天ぷら。ゴマ油も加えるのでしょうか、揚げ色が濃く、香ばしい。甘めのタレがご飯にもかかり、おいしく完食できました。

ご主人の丸山吉久さんが生後３カ月のとき、結城屋本店で修行した先代の父親が暖簾分けしてもらい開店したそうです。「自分と店は同い年。来年で70歳。楽しみに来てくれる人のために蕎麦のように細く長く頑張ります」と笑顔で話してくれました。