gourmet
食べたい
香り馥郁たる信州・奈川産
新蕎麦の季節がやってきました。夏の新蕎麦です。ひと昔前では考えられなかったですね。
冷たい朝霧が降りる標高1000㍍から1200㍍の高地にある信州・奈川は玄ソバの名産地。こちらは在来種のみの邑人そば、在来種と北海道産の夏蕎麦向けの品種を交配した田舎そばの2種類を提供します。交配種は8月から収穫、一足早く新蕎麦を楽しめます。
田舎そばをかき揚げセットでお願いしました。かき揚げのほか、野菜天ぷらも付いてきます。
田舎そばと言っても太くなく、きれいな細打ち。色はやや黒みがかっています。天ぷら用に岩塩がありましたので、蕎麦に少々振り掛けてみました。クルミのような香り、ほのかな甘みが感じられます。
カエシがしっかりした濃いめの汁に3分の1ほど付けて啜ります。コシが強く、田舎の名のように野趣あふれる味わい。それにしても新蕎麦を夏に食べられる幸せ。蕎麦っ喰いにはたまりませんね。
薬味にワサビは付いてきません。香りを楽しんでもらうためです。要望があれば出すそうですが。
天ぷらはオクラ、カボチャにシメジ。かき揚げには5種類ほどの野菜が入っています。カラッと揚がり、岩塩に付けても、汁に浸しても美味しくいただけます。
ガレット、そば粥も加わる
お腹に余裕があったのでデザート代わりにガレットをいただきながら、一仕事終えた店主の斎藤進さんと蕎麦談義に花を咲かせました。
2種類の蕎麦の違いを尋ねると、「在来種のみの邑人の方が滑らかで喉越しがいいでしょう。でも、香りは新蕎麦の田舎に軍配が上がる。いまは田舎をお薦めします」とのことでした。
※邑人をいただいた前回記事はこちらから。
店舗情報
手打ち蕎麦 邑人(むらびと)
- お問合せはこちら
- 027-226-5356
住所 | 前橋市下沖町319-1 |
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営業時間 | 11時30分~14時(夜は予約のみ) |
定休日 | 水曜、第2土曜・日曜(第2土曜・日曜は蕎麦打ち教室) |