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手打ちうどんの人気店おおしまや
40年に届かず 惜しまれつつ閉店

2022.08.02

手打ちうどんの人気店おおしまや
40年に届かず 惜しまれつつ閉店

コシの強いうどん、大きな天ぷら

群馬大荒牧キャンパス近くにある手打ちうどんの「おおしまや」が7月末で閉店した。1983(昭和58)年1月に開店、コシの強い平打ちのうどんと大きな天ぷらで人気を集めた。店主の大嶋博さんが心臓疾患を抱え、長く立ち仕事ができなくなったため暖簾を下ろすことになった。

店に入ると、「いらっしゃい」と大嶋さんの元気な声が迎えてくれた。好みのうどん、天ぷらを注文すると、3分もたたないうちにカウンターに置かれた。

うどんは瑞々しく、つるつるシコシコ。1個120円の天ぷらは通常の3倍以上ある巨大サイズ。「腕がないから小麦粉も鰹節も最高のを使うんさ」と豪快に笑い飛ばしていた。

▲コシが強く瑞々しいうどん

▲大きな天ぷらは4つに切ってくれた

前橋商高時代は野球部のエース。31歳で脱サラし、独学でうどん店を開いた。

「早い」「安い」「旨い」の三拍子そろい、10時半ごろに早々と暖簾を掲げると昼過ぎまで客足が絶えることはなかった。

▲カレーうどんは山菜入り

▲白虎うどんは味噌味で人気

心臓に疾患、無理できず

3年前から心臓を病み、救急車で9回、病院に搬送された。難病にも指定され、無理ができなくなり、閉店を決意した。「今年だけで2回、救急車のお世話になった。1月で40年になるので、そこまでやりたかった。通ってくれたお客さんには申し訳ない。無念だけど、しょうがない」と無念そうに語った。

▲元気で店に立っていたころの大嶋さん

▲惜しまれつつ閉店した「おおしまや」