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「ほんこん」 奇跡の復活願う
立川町通りの人気ラーメン店

2023.08.03

「ほんこん」 奇跡の復活願う
立川町通りの人気ラーメン店

前橋・立川町通りの人気ラーメン店「ほんこん」が店仕舞いしていたことが分かった。店主の内山修さん(66)が体調を崩し療養に専念するため、2009(平成14)年4月から営業してきた現在の店を一度閉めた。家族によると、内山さんは完全な閉店を考えておらず、体調が回復すれば復活する気持ちでいるという。

店主の内山さんが療養に専念

立川町通りの真ん中あたり。黒字で「ほんこん」と書かれた赤い提灯が下がり、暖簾もかかっている。営業中のようにみえるが、「テナント募集中」の張り紙が8月2日からドアに張られている。

長男の裕将さんによると、内山さんは体調不良が悪化し七夕祭りの前から休業していた。病院での治療を優先させるため、14年間守り続けてきた店の暖簾を下ろすことを決意したという。

▲提灯も暖簾もかかったままの入り口

ほんこんは中央前橋駅近くにあった親戚の店から暖簾分けして、1966(昭和41)年12月、六供町で開業し人気店となった。「憧れの街中で店を持ちたい」という内山さんの夢を実現させ移転した。

すっきりした甘味の焼きアゴとコラーゲンたっぷりの豚足と鶏のモミジ、昆布と干しシイタケから取った贅沢なスープの中華そばをはじめ、パラパラなチャーハン、塩味のさっぱりした唐揚げなど、研究熱心な内山さんの提供する料理はどれも絶品。

ザスパの熱烈なファンで人懐こい性格も“隠し味”となり、店はいつも常連客でにぎわった。

▲すっきりした塩味の中華そば

▲さっぱりしてつまみにも美味しかった唐揚げ

前橋新聞「me bu ku」の取材に対して、裕将さんは「本人が一番悔しがっている。私も厨房で戦う父が好きでした。お客さんのことを大事にする父だけに再開したいと熱望しているようですが、まずは体をしっかり治してほしい」と複雑な胸中をのぞかせた。