news

NEWS

小原玲「最後の伝言」再び
前橋高で6月、写真パネル展示

2022.04.21

小原玲「最後の伝言」再び
前橋高で6月、写真パネル展示

写真家で昨年11月に急逝した小原玲さんの写真が6月4、5の両日、母校の前橋高校で開かれる文化祭「蛟龍祭」で公開されることになった。アクエル前橋で4月10日まで1カ月にわたって開かれた写真展「小原玲最後の伝言」の写真パネル100点をもとに、生徒でつくる実行委員会が企画、運営する。

「かわいい」動物の写真に癒される

小原さんは報道写真家として数々のスクープを連発、動物写真家に転向してからはアザラシの赤ちゃんをはじめ、「かわいい」動物に焦点を当てた。末期がんを宣告されてもカメラを離さず、モモンガを撮影するために出掛けた網走市で亡くなった。

写真展「最後の伝言」は「かわいい」動物の写真を通して、地球温暖化や身近な環境の危機に警鐘を鳴らしてきた小原さんの遺志を多くの人に伝えたいと、高校の同級生でつくる前橋高54会の有志が企画した。高校時代の写真から報道、動物写真家時代の代表作を展示。全国から5000人を超えるファンが来場した。

クラウドファンディングの返礼に使ったパネルと高校時代、報道写真家時代の写真を除く動物の写真40点は現在もアクエル前橋で飾られている。

新規に製作、100点を貸し出し

蛟龍祭での展示は前橋高から54会に申し入れがあり、後輩に小原さんの遺志を伝えようと、新たに不足分を製作し展示会で使ったものと同じ100点を貸し出す。蛟龍祭後は名古屋市や網走市などで計画されている展示会のため小原家に寄贈する。

前橋高の二渡論司校長は「在校生はもちろん、家族、他の高校の生徒を含め多くの人に作品を見てほしい」と歓迎している。一般公開の予定だが、コロナの感染状況次第では入場制限する可能性もある。

蛟龍祭での貸し出しとは別に、アザラシの赤ちゃんが泳ぐA1サイズのパネルと展示会の図録を4月21日、54会が前橋高に寄贈した。代表として来校した丸山正さんは「小原君が伝えたかったことを在校生に受け取ってもらいたい」と期待した。

パネルと図録は吉岡中学にも贈った。

画像
画像
画像