次代のリーダー養成を目指す「群馬リーダーズオープンプラネットフォーラム」(GALOP)の設立を記念した講演会が4月22日、前橋市内で開かれ、武田薬品工業代表取締役日本管掌、岩﨑真人さんとGALOPを設立した田中仁財団の田中仁代表理事がリーダー論を交わした。
前橋高出身の岩﨑さんは「自転車が前に進まない空っ風に鍛えられた」と笑わせながら、武田薬品の理念、自らのキャリアを紹介し、「第三者の目で自分を見ること」「楽観主義」「自分の人生は自分が作る強い気概」がリーダーに求められると強調した。
田中さんはGALOP設立の報告にあたり、リーダーについて「役職ではなく、自分の人生に意志を持って生きる人」と定義。「起業家育成に10年近く取り組んできて、働き方、生き方が重要なんだと思うようになった」と影響力を与えてくれる人との出会いと学びの場を提供する理由を説明した。
2人のセッションで、田中さんが「これから興味を持ってやりたいことは」と投げかけると、岩﨑さんは「田中さんに火を付けられて、前橋をもっと住みやすい街にします。医療インフラの整備に関してお手伝いしたい」と答え、すでに市にアイデアを提供しているとした。
会場のほか、オンラインで聴講した人も多く、参加者が次々と質問や助言を求めた。コロナ禍で苦しんでいる若い飲食店経営者に、岩﨑さんは「毎朝、鏡に向かって『Do My Best』と叫ぶ。悩んだってしょうがない」と激励した。
GALOPは田中さんの人脈を生かし、グローバルな視点を持った経営者、アーティストら著名人を迎え、数カ月に1度開く。