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創業70年 青竹打ちの蕎麦 玉川屋さんが店じまい

2022.04.06

創業70年 青竹打ちの蕎麦 玉川屋さんが店じまい

前橋・中央通りにある創業70年の老舗蕎麦店「玉川屋」が3月末で店じまいした。佐野ラーメンのような青竹を使った手打ち蕎麦は非常にコシが強く、毎日のように通う常連客もいた。

せいろからあふれんばかりの蕎麦は極太で色黒。噛み応えのある独特の蕎麦だった。

もり、かけが500円、野菜天ぷらが1個90円という良心的な値段も人気の秘密。コシが強いため、お品書きにはない熱汁の「もりたぬき」や「もりネギ南蛮」を頼む客も多かった。

青竹で打つ技法は創業者である故大沢三郎さんが従軍した中国で覚えた。2代目の娘婿、幸雄さんに引き継がれ、変わらぬ素朴な味は多くの客に愛された。

うどんやラーメンもやはり同じ打ち方。ラーメンは蕎麦の「返し」を使っており、さっぱりして根強いファンがいた。

常連の一人は「急に閉店してしまい、寂しい気持ちでいっぱい。あの蕎麦は他所の店にはない」と悲しんでいる。

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