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食べたい

江原屋本店
鮎の塩焼き あり〼

2026.06.19

創業130年、街で頑張る

 夕暮れ前の中央通り。香ばしい匂いが漂ってきました。店頭で鮎を焼く光景は初夏から秋にかけての中心街の風物詩。思わず足を止めてしまいます。

 熾きた炭の周りに化粧塩をして串打ちした鮎が整然と並んでいます。向きを時折変えるのは4代目の江原恒夫さん。「遠火の強火」で時間をかけて焼き上げた鮎は美味しそうな焼き色になっています。

 「出初めなのに形も大きさもいい。今年の鮎は旨いよ」。威勢のいい言葉に期待が高まります。

▲汗をぬぐいながら鮎を焼く4代目

▲炭火でじっくり焼くと骨まで食べられます

 刺身も買っていきましょう。あれっ、マグロがない。

 「みんな売れちゃってね。これから切るけど、何にする」。気軽に声を掛けてくれたのは3代目の昌助さん。「赤身をください」と即答。「赤身がしっかりしたマグロがうちの売りだからね」。熟練の腕でサクから角が立つように切ってくれました。

▲1人でも食べられる量がうれしい

▲笑顔の優しい3代目

 家路を急ぎ、夕げに鮎をいただきます。頭から丸ごと。皮は香ばしく、身はふっくら。はらわたの苦みも年を重ねるごとにたまらなくなってきました。

 秋の子持ちもコクがあって人気ですが、個人的には香りのすっきりした若鮎の方が好きです。もう1尾、買っておけば。ちょっと後悔します。

▲見事な串打ちで鮎が泳いでいるかのよう

マグロの赤身、タイの昆布締め

 刺身はマグロのほか、タイとアジ、コハダを盛り合わせました。刺身とダイコンのつまの間にビニールが置かれ、つまが新鮮なまま。こういう気配りができるのが個人商店の魅力でしょう。

▲買ってきた刺身

▲きれいに並べてみました

 マグロは安定の美味しさ。ほかの刺身もよかったのですが、特に感動したのは天然タイの昆布締め。淡白なタイに昆布の旨みが加わり、身ももっちり、しっとりします。醤油でなく、ポン酢でいただきました。

 江原屋本店さんは1896(明治29)年創業、今年で130年となります。中心街で唯一、鮮魚を扱う店。街で暮らす人、街に集う人の“燈台”になっています。

 ※鮎の販売は土曜、日曜です。

店舗情報

江原屋本店

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027-231-3577
住所 前橋市千代田町2-9-2
営業時間 9時30分~19時
定休日 水曜