災難から復活、変わらぬ味
江春

正統派のラーメンと餡がぎっしり詰まった餃子の旨い店です。休業していた時期があり、３年ぶりにおじゃましました。

先客が食べていた肉うま煮ラーメンやタンメンにひかれながらも、ここは初心に戻ってラーメンと餃子をお願いします。平日は半チャーハンにヨーグルトやウーロン茶が付いたお得なセットがあり、これに単品の餃子を加える猛者も見かけます。

ラーメンから登場。懐かしさがこみ上げてきます。鶏ガラや野菜から丁寧に旨味を抽出したスープ。脂はほとんど浮いていません。優しい味です。

麺は中太ストレート。大きな中華鍋で麺を泳がせるように茹でます。茹でムラがなく、表面が傷つきません。しっかり麺揚げして湯切りしています。ちょうどいい硬さ。最後まで伸びずにいただけます。

具はしっかり味の付いたチャーシュー、たっぷりのワカメ、メンマとナルト。チャーシューの脂身がスープにコクを与えてくれます。

餃子も熱々を。大きなのが６個あり、皿に一列に入りきりません。肉とキャベツやニラ、ニンニクがたっぷりの餡は甘めの下味が付いているので最初は何も付けずに。一時、酢コショウにはまりましたが、やはり、醤油、ラー油、酢のタレがいいですね。

ご主人の長谷川仁一さんは横浜中華街で修業し、40年ほど前に独立しました。2020年12月に火事で店が全焼し廃業も考えたそうですが、昨年９月に新店舗で再開しました。いつまでも頑張ってください。