雷門
煙モクモクが味を支える

店の外のダストから煙がモクモク。たまらない匂い。店に入ってもモクモク。あー、お腹が空く。

お得なランチから牛定カルビをお願いしました。単品でホルモンとハツも。注文すると、ロースターに火を付けてくれます。肉を持ってきたとき、すぐに焼けるようにですね。この姿勢がいい。

煙を吸わないロースターは熱々。どんどん焼きますよ。程よくサシが入ったカルビ。国産牛だそうです。旨味があり、しつこくない。脂が落ち、煙が立ちます。これで香ばしさが加わるのでしょう。

豚のホルモンは大ぶり。この大きさがいいですね。下処理が上手なので、臭みはまったくしません。

真っ赤なハツはいかにも鉄分が豊富そう。貧血気味の身には美味しい薬です。歯応えもいい。

ロースや希少部位のザブトンもありますが、お薦めは内臓系。特に、食感が抜群の上ミノ、焼いていると空気が膨張してパンパン跳ねるコブクロは他の店と一味違います。

肉はもちろん旨いのですが、人気なのがラーメン。ランチには味噌汁代わりに付いてきます。

具はチャーシュー、メンマと海苔。最初からコショウがかかってきます。素っ気ない醤油味。でも、これがいいんだな。懐かしい、ほっとする味。

店は国道50号の北側で30年、南に移転して20年と半世紀の歴史があります。「肉を美味しくするために、あえて無煙ロースターを使わない」。そんなこだわりを貫いています。