食匠 なる花
バラの花のように美しく

「お肉の花が丼の上で満開や～」。あのグルメリポーターなら、こう叫ぶかもしれません。全国丼グランプリで金賞に輝いたローストポーク丼でT-1グランプリに参戦しています。

確かにピンク色の肉はバラの花のように鮮やか。「麦豚をしっとり柔らかく、甘みが引き立つよう限界低温調理した」と説明があります。

肉は高く積まれ、まるで肉山。頂上に卵の黄身が２個乗っています。普段はLを１個使いますが、小さめだったので２個に。これは運がいい。

ニンニク入りの特製ダレかおろしダレを選べます。いつも特製ダレ。これがよく合うんですよ。おろしは試したことがないのですが。

適量を肉にふりかけ、まずは肉から。脂身もありますが、まったくしつこさを感じません。黄身を崩しつつ、ご飯と一緒に口に入れれば最高。別のリポーターは「まいう～」を連発しますね。

二大看板はこれと牛ハラミ丼ですが、まぜそばも人気。ミニ丼をセットにする人もいます。

きれいに盛り付けされてきますが、美味しくするため、よーく混ぜます。麺は極太の平打ち。大きな牛すじ、極太メンマ入り。個性の強い具材を特製のタレと黄身がうまくまとめてくれます。

店主の宮永成美さんに店名の由来を聞き、ほろりとしました。「母と一緒に飲食店を出すのが夢でした。亡くなってしまったけど２人の店。自分と母の名前『花江』を合わせました」。お母さん、きっと天国で応援していますよ。