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【前橋シネマハウス支配人 日沼大樹のシネパラ】vol.2
「オードリー・ヘプバーン」

2022.09.05

【前橋シネマハウス支配人 日沼大樹のシネパラ】vol.2 
「オードリー・ヘプバーン」

永遠の妖精と呼ばれた女優、オードリー・ヘプバーン。その真の姿を描く初のドキュメンタリー映画がつくられた。9月10日から23日まで前橋シネマハウスで公開となる。キュートな笑顔に会いに訪れてはいかがだろう。

動きの華麗さや可愛らしい声も魅力

“オードリー・ヘプバーン”といえば、戦後の映画界でもっとも有名になった女優だろう。世界中が彼女の虜になったのは、その美しさとキャラクターだけでなく「ローマの休日」という名作で衝撃的なオスカーデビューをしたからだろう。

彼女を初めて観たのは19歳の時だった。当時大学生だった私は、休日になると父の手伝いで県内の様々な場所で上映会をしていたのだが、その日は群馬の森にある県の近代美術館で「ローマの休日」を上映することになった。当時50年以上前に公開されたモノクロのローマの街中で彼女はひと際美しかった。世界中の人々を長年魅了し続けてきた希代の名優は伊達ではない。日本の田舎学生などイチコロであった。

そのあと「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」などカラーでより美しくなっていく彼女を観たものだった。彼女の美しさはビジュアルだけではなく、幼少期から習っていたバレエ、ダンスを基本とした動きの華麗さや可愛らしい声にもあったと思う。

(C)PictureLux / The Hollywood Archive / Alamy Stock Photo (C)2020 Salon Audrey Limited. ALL RIGHTS RESERVED.

そんな彼女の生涯を追ったドキュメンタリー映画が初めて公開された。

第二次世界大戦に翻弄された一家に生まれ、華々しいデビューに隠れた幼少期からの彼女の苦労。晩年にはユニセフ親善大使など慈善活動を通して多くの人々に癒しと救済をもたらし、生涯をかけて「愛すること」を信じ、与えることを貫いたオードリー。老いても美しく、周りを魅了し続ける彼女を知ることのできる貴重な映像と証言をご覧になっていただきたい。いつまでも変わらない世界で一番輝いた女優がそこには映っている。

 

『オードリー・ヘプバーン』

監督:ヘレナ・コーン

主演:オードリー・ヘプバーン

時間:100分

上映日時:9/10(土)~9/16(金)①10:00~②15:50~

9/17(土)~9/23(金)①14:20~

会場:前橋シネマハウス(前橋市千代田町5-1-16 3階)

日沼 大樹

日沼

日沼大樹(ひぬま・ひろき)
1986年、前橋市生まれ。東京農大二高―関東学院大卒。2016年、群馬共同映画社へ入社。2018年~、前橋シネマハウス支配人。2児の父。