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萩原朔美氏が文化活動戦略顧問に
「前橋しかできないこと提案します」
2023.06.23
前橋市の文化、芸術活動を活性化させるため、市は萩原朔美前橋文学館長を前橋市文化活動戦略顧問に委嘱する。7月1日付。萩原氏は「面白いと思われることだけを考えます。前橋しかできないことを提案し続けます」と意欲満々に語った。
渋谷系サブカルチャーを牽引
前橋市役所で6月24日に開かれた市政会見で、萩原氏は「前橋駅の上に劇場をほしいと言うと笑われる。日本のどこにもないことをやろうとすると爆笑される。でも、よそにあるものをやってもしょうがない」と前例のない企画に取り組む考えを強調した。
小学生時代に出会った童話『ピーターパン』に出てくる「飛べないと疑ってしまうと本当に飛べなくなってしまう」との言葉を引用し、行動力を発揮していく姿勢を示した。
戦略顧問の肩書については、「文学館の館長の立場では言えないこともあった。広い立場でアイデアを出せるのはものすごくありがたい」と歓迎。前橋市文化芸術顧問の南條史生が特別館長を務めるアーツ前橋との連携も積極的に進めるとした。
萩原氏は月刊誌『ビックリハウス』の初代編集長を務め、1970年代、80年代の渋谷系サブカルチャーを生み出した。俳優や詩の朗読劇でも活躍し、企画展「萩原朔太郎大全」を昨年、全国の文学館に呼び掛けて展開するなど、抜群の企画力、アイデアに定評がある。
文化、芸術のご意見番コンビとなった南條、萩原両氏について、山本龍市長は「僕たちがコントロールできる人ではない。アートは人に感染する。感染源が2人いて、新たなパンデミックが起きる」と独特の山本節で期待した。
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