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アーツ前橋 開館10周年事業
中心街も会場に10月記念展

2023.06.24

アーツ前橋 開館10周年事業
中心街も会場に10月記念展

アーツ前橋(前橋市千代田町)の開館10周年記念事業の概要が決まった。10月14日から2024年2月12日にかけて、中心街も含めた会場に現代アートを集めた記念展「New Horizon(仮称)」を企画。前後して、7月29日から2024年3月36日まで、3つの関連企画展を企画している。さらに、赤城山を舞台にしたパフォーマンス系の企画を構想している。

最先端のアート、市民と協働

記念展について、前橋市役所で6月24日に開かれた市政会見で南條史生特別館長は「街の中にある美術館として、街の人や市民と一緒になって新しいアートの体験をしてもらいたい」と趣旨を説明した。

10年を機に再出発するアーツ前橋のミッションとして、①国際的で最先端なアート②街の人々との協働③コレクションの多角的な利用-の3点を挙げた。

この上で、「アートと一体化した街を作り出し、交流人口、定住人口を増やす。子供や市民向けに多様なラーニングプログラムを提供し、前橋市を芸術・文化のハブとしていきたい」とのビジョンを発表した。

記念展は「いま、何がアートの世界で起こっているか。新しい息吹を紹介する場」と位置付け、テクノロジーを用いたアート、若者のペインティング、外国の著名な作家の作品を展示する。

アーツ前橋の展示室に加え、中心街の廃墟ビルや営業している店舗、屋外も会場とする。

赤城山で大規模イベント構想

赤城山での企画については「上の方でやりたい。遠くからも人が来ることをしたい」と誘客につながる大掛かりなイベントを示唆した。

関連する展覧会は次の通り。

「コレクションプ+『手のひらから宇宙まで』」

・7月29日~9月24日

・アーツ前橋が所蔵するコレクションから選んだ130点と前橋市在住のアーティスト、白川昌生氏の新作を展示する。

▲廣瀬智央≪Swiss alps 2004≫2006年 アーツ前橋蔵

▲片山真理≪30days in tatsumachi studio≫2015年 アーツ前橋蔵

▲石内都≪絹の夢#6 桐生≫2011年 アーツ前橋蔵

「403architecture[dajiba]/椅子の場所は決めることができる」

・7月29日~9月24日

・浜松市を拠点にした3人の建築コレクティブが街歩きで出会った人から借り受けた椅子を使い、「前橋という都市の現在」を描き出す。

▲前橋中央通り商店街での制作風景 撮影:木暮伸也

▲喫茶マルカでの取材風景 撮影:木暮伸也

「前橋の美術2024(仮称)」

・2024年3月2日~3月26日

・地域のアーティストと協働して開催してきた3回目となる「前橋の美術」展。

美術館情報

アーツ前橋

お問合せはこちら
027-230-1144
住所 前橋市千代田町5-1-16