【聞きたい香川誠さん5▶︎】ロック王国の群馬 香川誠さんに聞く

―メジャーなバンドを生み出す群馬。ロック王国ですね。
「『back　number』を入れて『群馬の３B』とか言われるらしいね。じゃあ、ROGUEをBOGUEに改名しようか。4Bになるかな（笑）。みんな博多のめんたいロックに憧れた世代です。
群馬からバンドがいろいろ出てきたのはたまたまかもしれないし、まあ、東京といい感じの距離感にあるのが大きいかもしれない。すぐに影響を受けやすいから」

―氷室京介さんや布袋寅泰さんと縁があります。
「ヒムロックはBOØWYのときに同郷の後輩ということで『がんばれよ』と声を掛けてくれた。あったかい人間ポイ人。優しいし、かっこいい。ヒムロックのソロライブに参加したこともある。いい経験だったね。他人の褌で大相撲を取った感じで（笑）。
布袋クンは新島高校に入ったときの３年生。ライブのパー券が回ってきて、行ったことがある。ギター弾いている姿見て、あ、かっこいいなと思いましたよ。
イベントで一緒になって、『お前、おれのことを布袋クンと呼んでいるだろう』と真顔で怒られちゃいました」
―BUCK-TICKは少し後輩でしたか。
「渋谷のライブハウスでバイトしていたときアニィ（ヤガミ・トール）がデモテープを持ってきたことがあった。『BUCK-TICK現象』なんてステッカーを渋谷中に巻き散らかせて問題になった。バブルの時代でした。
メジャーデビューしてからは毎晩、六本木で飲んだんだけど、金が入ると、酒のランクが上がるのね。ある夜、BUCK-TICKと一緒になったら、あいつら俺らよりいい酒飲んでいて。『先輩どうですか』なんて言われたっけ」