赤城南麓で味わう佐野系ラーメン
麺工房　マロニエ

赤城山に向かう県道沿いにあります。蕎麦屋さんが多い中、ラーメン専門店は唯一。しかも、前橋市内では珍しい、佐野系を味わえます。

いつものラーメンセットを。チャーシュー丼とドリンク付き。必ず煮卵を追加します。

ラーメンはシンプルの極み。澄んだスープの下に手打ち風の麺が見えます。トッピングは大きなチャーシューとメンマ、ノリのみ。

スープは豚骨と鶏ガラが主体で、コトコトと弱火で煮出します。魚介系は一切使わないそうです。しっかり旨味とコクを感じながら、薄味で醤油が強くなく、あっさり優しい味に仕上がっています。

青竹で打っていた創業時からの麺に合わせて特注するのは縮れのある中細麺。カンスイをぎりぎりまで抑え、うどんのように仕上げています。柔らかめな茹で具合も優しさを感じます。

弱火で3時間煮込んだチャーシューはすごく柔らか。ラーメンに1枚。丼には3枚、重ねるように入っています。味がよく浸み込んでいるので、ご飯にも素晴らしく合います。

場所柄、観光客も立ち寄りますが、地元の人に愛されている店。プリンやチーズケーキといった自家製ケーキも人気です。

ご主人の飯塚守さん(75)は50歳で脱サラして店を開き、今年で25年になります。「稲垣吾郎さんも来てくれましたよ。昼間の営業だけになりましたが、喜んでくれるお客さんのためにも美味しいラーメンを作り続けたい」と話してくれました。