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群馬のスペシャリティコーヒーの草分け
ロブソンコーヒー アーツ前橋店

2022.07.10

アーツ前橋収蔵展とのコラボスイーツ

群馬のサードウェイブの先駆けでもあるロブソンコーヒーのアーツ前橋店では、アーツ前橋収蔵展「境界線、そして交差する点へ」の会期中(~7月18日)、作品をオマージュした新作スイーツを提供している。

森亮太の彫刻作品3点を模した「ブールドネージュ」。フランス語で「雪の玉」を意味する砂糖菓子だ。口に運ぶと、まず粉糖のやさしい甘さを感じる。ホロホロと舌の上でくずれ、時折クルミやアーモンドの味わいを楽しめる。

スタッフおすすめの「ケニア・ガトンボヤ」のフレンチプレスを一口すすると、果実味が爽やかなコーヒーに、淡雪のように溶けてゆく。

▲森亮太《ハーモニー》《こころ》《無題》オマージュのブールドネージュ 一つひとつ手作りで成形している

▲森亮太《ハーモニー》(画像提供:アーツ前橋) 手で磨き仕上げられた白大理石が、ふしぎな柔らかさをまとっている

フレンチプレスで抽出されたコーヒーは、カップに注ぐと、少しにごったように見えるが、これはコーヒーオイルなど様々な成分がダイレクトに抽出されるためで、コーヒー豆本来の味わいが楽しめる。

武澤久の絵画のコラボスイーツは、最初に目につく赤い丸をフランボワーズのパートドフリュイ(フルーツのゼリー)で表現。中ほどの先端の切れた三角形は、ウイークエンドシトロン(レモンのケーキ)で再現した。

ちょっとかためのゼリーをかんで、コーヒーを一口飲むと、より華やかにフランボワーズの香りが広がる。レモンのケーキは見た目よりも濃厚でずっしりとした重さがあるが、フレンチプレスのケニアとともに口にすると、思いがけずレモンとコーヒーの相性がいいことに驚く。

おそらく、これらコラボスイーツは、もう少し苦みの強いコーヒーでも合うに違いない。

▲武澤久 絵画のオマージュプレート 色や形だけでなく、微妙な質感も再現されている

▲武澤久《天と地と(契り)》2000年(画像提供:アーツ前橋) 絵具にオガクズを混ぜ、図形を紐で象っている。作家の反戦への思いがこめられている

コーヒー+αを楽しんでほしい

新作スイーツの開発は、パティシエが森氏の作品を鑑賞した際、居合わせたアーツ前橋のスタッフが「クッキーみたいでおいしそう」ともらした言葉から発想された。その後、武澤氏の作品の色と形に、自然界の植物や果物に通じるものを感じ、ヒトサラの中に、涼やかな果実を生かしたスイーツでオマージュした。

「わたしどもロブソンでは、コーヒーは、なにかとともに楽しむものと考えています。スイーツとドリンクの組み合わせもどんなものがいいか、ぜひスタッフにお尋ねください」店長の吉田智紀さんが、ちょっと誇らしげに語ってくれた。

▲コーヒーのおいしさを多くの人に伝えたくて、自らロブソンコーヒーで働くことを懇願したという吉田店長

▲その時の気分に合わせて、座る椅子を選びたい

店舗情報

ロブソンコーヒー アーツ前橋店

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027-233-3005
住所 前橋市千代田町5-1-16 アーツ前橋1階
営業時間 10時~18時30分
定休日 水曜