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食べたい

すいとんも料亭の味
葉茶屋

2022.07.01

料理で季節の移ろいを感じます

前橋駅に降りると、ついここに立ち寄りたくなってしまいます。北口から徒歩5分。東京・築地の料亭「つきじ治作」で腕を磨いた手島哲治さん(73)の小料理屋「葉茶屋」です。

店内はカウンター5席、こたつ1卓のみ。店主とお客さんで一体感を味わえるちょうどいい大きさです。

▲黄色い灯りに誘われます

▲背の高いカウンターが居心地いいんです

黒板を見て、注文を決めます。旬の魚の刺身や焼き物、揚げ物が中心なので、ここで季節の移ろいを感じることも度々。

まずはカツオの刺身と鯵のたたき、白エビの天ぷらからいきましょう。ビールはサッポロラガーの赤星を薄張りのグラスで。「すぐ割れちゃうんだよね」と言いながらも、薄張りを使ってくれる店主さんには感謝しかありません。

 

▲美しい鯵のたたき。お頭付き

▲パリっと香ばしい白エビの天ぷら

稚鮎とワカサギの天ぷらもいただきます。揚げたてのアツアツをガブッと頭から。この苦みがいいですね。夏だなあ。

「うちの畑で取れた新じゃがを煮てみたよ」、店主さんのサービスもうれしいです。薄味なのにしっかり味が染みている、さすがの腕前。

 

▲収穫したての新じゃがにひと手間加えて

▲あと10年は頑張るよ、と店主の手島さん

ニンニク入りが店の名物

開店は昭和50(1975)年なので、もう少しで半世紀。創業時に「何か店の名物を作ろう」とメニューに加えたすいとんは、いまも根強い人気です。

出汁がしっかり利いた淡い醤油味のスープ。親指大のすいとんと鶏肉、ダイコン、油揚げ、シイタケ、タケノコと具だくさん。ニンニクが利いているのがポイントです。「風邪気味なんで、すいとんにニンニク入れてくれない」、常連さんの言葉でこの味付けが生まれたのだとか。

ちなみに我が家では「ニンニク増量ね」といつもお願いします。

▲焼き鳥は串に刺さないのが葉茶屋のスタイル

▲〆に、元気の出るすいとん

店舗情報

葉茶屋

お問合せはこちら
027-243-4934
住所 前橋市表町2-28-12
営業時間 17時頃~
定休日 日曜