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食べたい
白と黒、対極の魅力
「きょうは3種盛あるよ」。名物女将、リンちゃんが愛想よく声を掛けてくれました。「白」か「黒」か、はたまた「十割」にするか。店に入っても迷っていましたが、これで決まり。「おろしも付けてね」
釜の前に仁王立ちの店主、陸川聡さん。茹で上がりを見極め、大きなざるですくったら、流水でぬめりを取りって氷水で締めます。蕎麦をつぶさぬようにザルの下から叩いて水切り。丁寧な仕事が光ります。
▲喉越しの白。ズズーと音を立てて
白から配膳されました。細切りの気品のある蕎麦です。栃木県鹿沼市産の玄ソバを石臼で微粉に挽き、蕎麦粉9につなぎ1の九一に。のどごしが最高です。
続いては黒。こちらは高崎市浜川町産の玄ソバを丸ごと挽いた全粒粉を二八で打ちます。黒々として極太の田舎蕎麦。香り高く噛み応えがあります。
▲しっかり噛む蕎麦。根強いファンが多い
ぬめっこい十割
最後に十割が来ました。蕎麦粉は白と同じ。十割にありがちなボソボソ感はなく、ぬめっこい蕎麦。蕎麦の香り、甘みを楽しめます。
汁は鰹本枯れ節と鯖節、高知県産の宗田節から取った力強い出汁に本返しを合わせます。出汁の旨みが強く、返しは角が和らいでまろやか。江戸蕎麦と違い、汁にたっぷり付けても大丈夫です。
▲白よりわずかに太めの十割
今回はさっぱりとおろしを付けましたが、夏場は尾島の大和芋を使ったとろろ、冬場は鴨つけ汁もよく合います。黒はきのこつけ汁もいいですね。
▲粘りと味の濃いとろろ
▲大きなかき揚げもどうぞ
陸川さんは20歳で蕎麦の世界に入り、10年間、軽井沢と高崎の名店で修業しました。白は軽井沢、黒は高崎の蕎麦に近い感じがします。
独立して念願の店を持ち、けやきウォークの近くで7年、現在の店に移って10年が経ちました。
「特別に造ってもらった石臼で玄ソバを挽き、粉とやり取りして無心に打っているのが大好きなんです」。蕎麦を語り出すと止まらない職人です。
▲白と黒の合盛り
▲1人前の十割蕎麦
店舗情報
蕎麦家 りく
- お問合せはこちら
- 027-289-4815
| 住所 | 前橋市大渡町1-9-4 |
|---|---|
| 営業時間 | 11時~14時30分、17時~20時30分 |
| 定休日 | 火曜(夜は金曜、土曜、日曜のみ営業) |


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