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だんべうどん
夏だ カレーうどんだ

2025.07.01

剛力うどんと豚バラと

 開店を告げる暖簾が掛かると、駐車場で待っていたお客さんが一斉に入店していきます。「肉汁五合ね」「肉汁三合、かき揚げ付けて」。ほとんどがこんな注文。だんべ肉汁うどんが断然人気です。

 でも、きょうはカレー。エアコンの効いた店内で熱々をハフハフ言いながら喰らう。これぞ、漢(おとこ)。と言うと炎上しそうな昨今ですが…。

▲丼から空気の泡が出てきます

 「お待たせしました」。初代の青木晶宣さんが別注のタケノコ天とともに持って来てくれました。

 グツグツと音が聞こえてきそう。熱々です。2時間かけて練り上げるというカレーはスパイシーでありながら出汁がよく効いています。

 具は豚肉と長ネギ。群馬県産もち豚のバラは肉汁と同じく厚切り。カレーに負けていません。

 ネギは肉汁が歯応えのある筒切りなのに対して、カレーは繊維に沿って長めの縦切りにしています。熱が加わると、とろみが出てくるんですね。

▲カレーに負けない力強いうどん

 地粉を石臼で挽き、小麦の香りを大事にするため寝かせることなく、打ちたて、切りたて、茹でたてで提供するうどんはこれぞ武骨な上州うどん。コシが強く、噛み応えがあります。

 エアコンに加え大型扇風機で冷風を受けても、顔がほてってきます。口の中が火傷しないように冷水を飲みながら完食。丼の底はまだ熱々でした。

▲タケノコ天は食感がよく、塩と醤油で

25周年 頼もしい2代目

 熱がこもる厨房では2代目の利徳さんが奮闘、大釜の前に立ってうどんを茹で、天ぷらを揚げています。気合も十分。「いらっしゃいませ」「ありがとういございました」とお客さんを見れば大きな声を掛けます。

 

▲25年働き続ける石臼

 開店は2000年7月。25周年を迎えました。赤城南麓の名物はまだまだ安泰です。

▲看板のだんべ肉汁うどん

▲夏季限定の冷やしたぬきも始まりました

店舗情報

だんべうどん

住所 前橋市富士見町時沢860-3
営業時間 11時30分~13時30分、17時30分~18時30分
定休日 火曜、月曜夜