gourmet
食べたい
激辛の麻辣で気分爽快
お切り込みを食べていて、ふと思いました。「中国料理にもあったな」と。翌日、大胡地区へと車を走らせます。2年ぶりに来ました。
本場の刀削麺を看板にしている店です。190㌢、140㌔の巨漢、中国出身の朱洪亮さんが鍋の前に仁王立ち。小麦粉を練った塊から、「く」の字状の包丁で麺を削ぎ切り、リズミカルに鍋に投げ入れていきます。実にお見事。茹で上がりが楽しみです。

▲刀削麺を切り出す朱さん
刀削麺は16種類。今回は麻辣刀削麺にしました。痺れるような「麻」とひりひりする「辣」のWパンチ。寒い時期に最高でしょう。
真っ赤な地獄の池のよう。白髪ネギもラー油で赤く染まっています。香りを嗅ぐだけでむせそう。まずはスープを慎重に。想像した通りの激辛です。さっそく、額から汗が噴き出してきました。

▲白髪ネギの白にほっとします
池の中から麺を取り出します。平たくて、まさにお切り込みのよう。つるっとしてもちもち。包丁で切るのではないので厚さが不揃い。そこがいい。すいとんのようであったり、ピラピラしていたり。

▲こんな麺、日本にはないでしょう
辛さに慣れてくると、爽快な気分になりますね。ゴロゴロ入っている粗挽きの挽き肉はスープを吸い込み旨辛に。キクラゲ、白髪ネギがいいアクセントになります。さすがに、スープは飲み干せませんでしたが、美味しくいただけました。「中国のお切り込み」、恐るべしです。

▲サービスの茹で玉子。ジャスミン茶で茹でます

▲皮がもちもちの水餃子もお薦め
名著『今夜もおっきりこみ』
本場・山西省では汁なしが一般的だそうで、こちらにも何種類かありました。味付けも豊富で、冷たいタイプもあります。

▲麻辣汁なしは冷麺。よく混ぜていただきます

▲台湾刀削麵。名古屋発祥の台湾ラーメンのアレンジか

▲醬油刀削麺。おとなしい味です
上州のお切り込みももっとバリエーション豊かになれば、甲州のほうとうのようにメジャーになるかもしれませんね。
あっ、そうだ。『今夜もおっきりこみ』(木部克彦著)、今夜、読み返してみよ。
店舗情報
隆橋飯店
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- 027-283-6188
住所 | 前橋市茂木町1078-1 |
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営業時間 | 11時30分~15時、17時~23時 |
定休日 | 年中無休 |